仮面 ライダー ゼロワン pixiv。 『仮面ライダーゼロワン』&『魔進戦隊キラメイジャー』、21日に新作放送再開へ /2020年6月7日 1ページ目

ゼロワン感想 / 仮面ライダー[pixiv]

仮面 ライダー ゼロワン pixiv

『明日から、出張に行きます』 『は?』 ある日母さんが言い出した。 教師であるこの人に出張とかあり得ない。 絶対に何かある。 『どこに行くっていうんだよ』 『高知県』 『は?』 『あ、言ってなかったっけ?私、臨時教師 の仕事に転職したの』 そんなの言ってなかったとかの次元じゃない。 どうりで最近家にいる日が多いと思ったら... まあ引き取った美遊の世話をしてくれているからいいんだけど... 『あの... ソウゴさん... 洗濯終わりました よ?』 『え?あぁ、分かった』 俺は洗濯機から物を出して、外に干した。 その様子をまじまじと見ていた子が一人いた。 『美遊、そういえばこんな服どうしたん だ?』 『えっと... 五月さんのお姉さんに』 その一言で誰か分かった。 後で文句言ってやろう... 洗濯を一通り終えた俺は、大学の講義の為にレポートを書いていた。 『よし、まあこんなもんかな... 』 課題が簡単なこともあり、すぐに終わった。 そろそろ夕方ということもあり、俺は買い物に行くことにした。 『母さん、買い物に行くけど... なんかいる か?』 『えっと... 』 洗濯物を美遊と畳んでいた母さんは、少し考えたあとこんな事を言ってきた。 『特にないんだけど... 』 察してと言わんばかりの顔をしてきた。 どうやらいつものものらしい... 『ハイハイ、いつものな』 『やったー!あ、そうだ。 美遊ちゃん連れ ていってくれる?』 『構わないけど... 』 俺は支度を済ませて、美遊を連れて買い物に行った。 『ソウゴさん、今日は何を買うんです か?』 『今日はな、母さんの好きなカレーにする んだけど... ん?』 スーパーで買い物カートを押していると、何やら知っているショートヘアーが遠くの方で見ていた。 『あの人... 』 『美遊、見ちゃダメだ。 知らんぷりしよ う』 俺は知らないふりをして買い物を済ませた。 スーパーにを出ても、そのショートヘアーはこっちを見ていた。 『はぁ... 』 俺はため息をついて、美遊を連れて裏道を使った。 案の定撒くことが出来た。 美遊と荷物を家まで届けて、俺は戻った。 『ここにいたか... 』 『もう、逃げるなんてひどいなぁ』 『あのね、身内じゃなかったら犯罪だぞ? 一花ねぇ』 『だって女の子と一緒に買い物をしてるか らさ~』 『会ったことあるだろう?服届けに来たん だから』 『ばれたか、』 『さっき聞いたよ、で何か用?』 『今日はカレーって聞いてね~』 何という情報の伝達の早さ、母さんが連絡とりやがったな。 『食べに来たんだな... 』 『そうそう、美遊ちゃんにも新しい服あげ たくてね~』 恐らくそっちが本来の目的だろう。 両手に紙袋ぶら下げてるし... 『じゃあ、ほれ。 持つよそれ』 『流石はソウゴ君、優しいね~』 何か乗せられてる気がするが、まあ良いだろう。 俺は一人の客を連れて家に帰った。 [newpage] 『ただいま~』 『お帰りなさい... ソウゴさん』 美遊は自然に俺の持っている紙袋を掴んだ。 俺が少し無言で拒むと、向こうも負けじと引っ張ってきた。 『分かった、よろしく』 最後には俺が紙袋を離して決着した。 美遊は少し嬉しそうにその紙袋を持って先にリビングに行った。 『何か妹みたいだね』 『早く行くぞ』 『さては照れてるな?』 『ほら』 相変わらずのテンションでいじってくる一花ねぇをあしらいながらリビングに入った。 とそこには腹ペコで死にそうな人が一人、横たわっていた。 『そんなとこにいたら邪魔だろう母さん』 『だって... お腹空いたんだもん... 』 『一花ねぇ来てるぞ』 『え?!』 アザラシの様になっていた人が急に人間になった。 『こんばんは、五月ちゃん。 今日はね美遊 ちゃんの服がまた手に入ったから、持っ てきちゃった』 『ありがとう~』 『早速着てもらおうかな~』 『分かった、すぐ呼んでくる!』 こうなったら止められない。 母さんは美遊を捕獲して一室に連行していった。 美遊は終始混乱していて、部屋に入ってから何やら大人の歓声が聞こえてくる。 『美遊、頑張れ... 』 俺はその間に夕飯を作ることにした。 [newpage] カレーの匂いが家中に立ち込める頃、部屋に軟禁されていた美遊が出てきた。 『おーい、出来たよ... ってその服なに?』 『パジャマ... だって』 『パジャマに着ぐるみって』 『可愛いでしょ?』 『一花ねぇ、これどうしたの?』 『ドラマの撮影で使ったやつもらってきた の』 『あっそ... カレー出来たぞ』 この人たまにそういうことするから... まあ向こうが大丈夫ならいいんだけど... と思いつつ、リビングに二人を連れていった。 『ん?カレーが減ってる... 』 台所で作ったばかりのカレーが何故か半分になってる。 『五月ちゃん... その顔... 』 まさか... 俺は少しの怒りと呆れる気持ちを抑えてリビングのテーブルを見た。 『マジかよ... 』 そこにいたのは、皿に乗ったカレーライスを口に頬張っている母さんだった。 この短時間にここまで食べるのは生まれて初めて見た。 『今から足すからちょっと待ってて』 俺は余った材料をカレーに足して、本日二回目のカレー作りを終えた。 『出来たぞ~』 『わーい!』 と我先にカレーをよそおうとする母さんを俺は何とか捕まえて、先に一花ねぇと美遊によそわせた。 『ソウゴのカレー食べたいの~!』 『さっき半分食べた人が何言ってんだ!俺 もまだ食ってないんだからな!』 紆余曲折しながら、俺の分のカレーも何とか確保した。 母さんは相変わらず大盛りよそっていたけど... 『やっと皆揃った... 』 『『『『いただきます!!』』』』 [newpage] 『ん~中々美味しかったよ~』 『それは良かった』 洗い物をしていると、一花ねぇは味の感想を言ってきた。 すると横には、少し申し訳なさそうな顔をしている美遊がいた。 『すみません、お手伝い出来なくて... 』 『いいっていいって、母さんと一花ねぇの 相手をしてくれたからプラマイゼロだよ』 『はい... 』 『大丈夫、ソウゴ君は何でもちゃんとやっ てくれるから』 『あんたらにはもっと手伝って欲しいくら いだよ。 母さんはどうした?』 『あぁ~... あそこ』 一花ねぇが指差す方向には、ソファに寝転がる母さんがいた。 『あぁあぁ、こりゃ風呂に入るのに手間が かかりそうだな。 美遊、先に風呂入って くれるか?』 『分かった』 『じゃあ入ろっか、美遊ちゃん』 『え?』 一花ねぇは美遊を連れて風呂に入っていった。 俺は母さんを何とか寝かせないようにしたんだが... 『あら~ソウゴ~』 『酒臭いなぁ、弱いんだから飲むなって言 ったのに... ほら』 俺は母さんの体を起こして水を飲ませた。 少し酔いが覚めたのか、語尾の伸ばしは無くなった。 『ほら、風呂入るぞ』 『え?ソウゴと入るの~?』 『んなわけねぇだろ!!』 まだ覚めきっていないらしい... 酔っ払いの相手は中々疲れるものだ。 何とか母さんの世話を一花ねぇに任せて、俺は風呂に入った。 その後は、一花ねぇを見送って美遊と一緒に母さんを寝かせた。 ~~ ~ 『じゃあいってくるからね~』 『はいはい』 『いってらっしゃい』 次の日、二日酔いは無かったが出張は事実だったらしい。 俺は美遊と母さんを見送った。 『俺も大学に行くとするかな』 『家は任せて、ソウゴさん』 『うん、よろしくな』 俺は家の留守を美遊に任せて大学に行った。 その日は特に何も無かったが、変わったことが一つだけあった。 それは帰り道、 『あっ... !』 『ごめん、大丈夫かい?』 『はい、ありがとうございます』 一人の女の子とぶつかった。 その子はすぐに立ち上がって去っていったが、あるものが落ちていた。 『この生徒手帳、彼女のか... 』 その生徒手帳に書かれていた学校は、高知県の学校だった。 『何で高知の女子高生がこんな所に... 』 少し疑問を感じたが、これを届けに行くことを決めた。 警察に届けても良かったが、この際母さんの仕事ぶりを見に行こうと思った。 『そうだ、美遊。 明日から高知に行ってみ るか?』 『でも、家からでるのは危険だって... 』 『大丈夫。 それに外に出てみれば、記憶が 少しでも戻るかもしれないだろ?危険な 所ではないし、何かあったら俺が守るか ら』 『それなら... 外に行ってみたい』 『そうそう、その心意気だ』 こうして、俺も母さんの後を追うことになった。 [newpage] 『やっと着いた... ってここ一軒家かよ』 俺は美遊を連れてバイクに乗り、高知にやって来た。 母さんの下宿先の住所を頼りに来たんだが... 『何々早瀬... この苗字はもしや... 』 俺は昔の記憶を巡らせながらインターホンを押した。 今は午前中だから母さんは学校にいるはず。 『はーい』 向こうの方で誰かが応えた。 そして玄関から出てきたのは... 『あれ?ソー君じゃな~い!久しぶり!ど うしたの今日は、そんな女の子連れて』 『やっぱり... このロリ... 』 『ソウゴさん、この人は?』 『あぁ、このロリ... じゃくてこの人は早瀬 絹江さん。 ちょっと付き合いがあって な... というか母さんの下宿なのかよ... 』 『五月ちゃんに頼まれてね~、まあ入って 入って』 『じゃあお邪魔します... ほら美遊も』 『はい』 早瀬家に着いた俺は、あのロリに事の経緯を話した。 そしたら、 『それなら家に泊まっていってよ、千夏も 喜ぶし... そうだ!マー君も!』 『あっそう... もうすぐで昼休みの時間だ、それなら何事もなく入っても大丈夫だろう。 ちょうど正宗の制服もあのロリに借りたし。 そうこうしていると学校に着いた。 俺は周囲を確認して、恐る恐る入った。 校舎の中は生徒達で賑わっていて、多分バレてない... [newpage] 『さて、この人探すか... 』 俺は生徒手帳に写っていた女子生徒を探し始めた。 そこで一つ、気づいた事があった。 俺がある人に聞くと、『正宗様のご学友です』と答えるだけ。 クラスを聞いた俺はそこを訪ねてみると、彼女は居なかったが、その友人を見つけた。 『あ、富士ノ宮さんのだ。 よかったら僕が 届けましょうか?』 『あ、いや。 直接渡したいんだ。 ちょっと 聞きたいことがあるし... 何処にいる?』 『最近は中庭にいるって言ってたかな』 『分かった、ありがとう』 俺はすぐに教室を出て中庭に向かった。 『それにしてもあいつ... 男かな... それにし ても女の子っぽいけどなぁ... 』 そこに向かってみると、そこには女子生徒が三人ほどいた。 写真の子とは違うから立ち去ろうとしたら... 『ちょっと待て!そこの男!』 『それは無理かも... 』 『あ!待て!逃げるな~!』 何か雰囲気が苦手だからつい逃げてしまった。 すると怪しまれたのか、その三人は俺を追っかけてきた。 すぐにその内の一人は体力切れか追ってこなくなったが、残りの二人がしぶとくて、俺は学校の周りを何周もしていた。 すると、四周目で体育倉庫の存在に気付いて飛び込んだ。 『くそ!どこ行った!』 『おい!あっちを探せ!』 どうやら撒いたようだ。 俺は一息ついて座り込んだ。 『ふぅ~... 』 『誰かしら?私の食事を邪魔するのは?』 『ここにも誰かいるのかよ... !』 暗闇から出てきたのは、青い髪の美少女だった。 『あらら... 』 『で質問の答えは?』 『えっと... 逃げよう!』 『あ、待ちなさい!これを見たからには逃 がさないわよ!』 『何をだよ!ドガ弁のことか!』 『軽々しく口にするなんて... !』 今度は別の人に追い掛け回される羽目になった。 さっきの追っかけっこで体力が尽きていた俺にとっては不利すぎる。 俺は何とか見えない所まで走り、変身して上に跳んだ。 『あいつ... !どこにいったのよ!』 『何とかなったな... 』 俺は屋上から見下ろして、一安心した。 変身を解除して扉の方に目をやると、一人の女子生徒がいた。 『ヤバい... 見られたかな... ?』 それは拾った生徒手帳の子だった。 俺は恐る恐る近付いて声を掛けた。 『あの... 富士ノ宮... ?』 『おや?あなたは?』 『やっと見つけた~、これを』 俺は生徒手帳を差し出した。 『これは... !良かった~、週末東京の方で 落としたんです。 見つかって良かった ~!』 『じゃ俺はこれで... 見た?』 『何をですか?』 『見てないならいいや... 』 俺はすぐにその場から退散した。

次の

#仮面ライダーゼロワン #滅唯 夢 #36

仮面 ライダー ゼロワン pixiv

唯阿が襲われたのは、帰宅途中の路上だった。 歩道を歩いていた唯阿はいきなり手を掴まれ路地に引き込まれた。 抵抗しようとすると喉元に刀が。 振り向かなくても分かった。 「…滅」 唯阿が呟く。 「騒ぐな」 月並みな台詞と共に、滅は唯阿のスーツの内ポケットからプログライズキーを抜き取った。 「何のつもりだ」 滅は答えずに唯阿に刀を突きつけたまま、廃ビルの中に入り込んだ。 リノリウムの剥げた床に唯阿を放り出す。 唯阿が取り出したベルトは滅に蹴飛ばされた。 「私を殺すのか」 「その方が簡単だがな」 唯阿の側に屈み込んだ滅は唯阿に口付けた。 「…な…」 呆然とする唯阿の肩を押さえつけて押し倒す。 床に頭を打ち付けて一瞬意識を飛ばした隙にのし掛かられて身動きが取れなくなった。 「何を…」 掠れた声で呻く唯阿を滅が見下ろす。 「アークの意思だ。 人類滅亡の為にお前を滅亡迅雷に引き入れる、その技術を利用するのが効率的だとアークが判断した」 「私が滅亡迅雷に?そんな脅しで入る訳ないだろう!」 「脅しではない。 お前の精神を破壊する」 「…何をする気だ!」 身をよじる唯阿を押さえつけて、滅は笑った。 「俺の体をいじくり回したのはお前だ。 わかっているだろう。 父親型ヒューマギアにはパートナーをケアする機能が備わっている」 「……!」 怯む唯阿を嘲笑って滅は唯阿の耳朶を噛んだ。 「…!…無駄だ!ヒューマギアなど人間の道具。 道具に何をされようと人間の尊厳は損なわれない」 「そう言うお前はZAIAの道具だ。 俺たちと何の違いがある?」 「私は…!道具じゃない!」 「ならば試そう。 AIも人間もトライ&エラーで進化する」 滅は唯阿の額に自分の額を付けた。 「心拍数の上昇を確認」 「やめろ…」 「怖いのか?ただの道具なんだろう?」 クスクス笑って瞳を覗き込む。 「唯阿?」 「…!その名で呼ぶな!」 叫んだ瞬間、唇を奪われた。 開いた口に舌を捻じ込まれる。 「…っ!」 噛み切ろうにも樹脂が硬くて歯が立たない。 慌ただしい足音が近付く。 ドアの鍵が銃撃で壊された。 「刃!」 突入した不破は唯阿を組み伏せる滅を見て立ち尽くした。 「…てめぇ!」 滅は起き上がって唯阿を抱え直し、喉元に刀を突きつけた。 「何故ここが分かった」 「僕が教えたんだよ」 不破の後ろから迅が現れた。 「迅」 「やめようよ。 僕、お母さんなんかいらないし」 迅はスタスタ近づいて、刀を持つ滅の手を掴んだ。 「これはアークの意思だ」 「だからそれもうやめよう。 僕たちはアークの道具じゃない…僕は滅をアークから解放する為に仮面ライダーになったんだ」 「……」 迅は滅から唯阿を引き剥がして押しやった。 「刃!」 不破が受け止めて離脱する。 滅は追ってこなかった。 唯阿に肩を貸して廃ビルを出る。 「…すまない」 唯阿が呟いた。 「救急車を呼ぶ」 「いらない。 怪我はない」 不破は足を止めて唯阿を見つめた。 手で唯阿の口元を拭う。 「……」 口角が切れていたらしい。 不破の指先に血が付いていた。 「擦り傷だ。 問題ない」 「…だったら、家まで送る」 「……」 不破は顔を近付け、唯阿の口の端に残った血を舐め取った。 唯阿は黙って頷いた。 END.

次の

#仮面ライダーゼロワン #滅唯 夢 #36

仮面 ライダー ゼロワン pixiv

デイブレイクタウン。 近付く足音が部屋に辿り着くのを待って、迅は振り向いた。 「来てくれたんだね」 ニコリと微笑む。 「…不破を救う為だ」 唯阿が不服そうな顔で立っていた。 「亡を解放する為だよ。 今日、なんか可愛いね」 「スーツは…天津の趣味だった。 もう天津に従う必要はないからな」 覗き込む迅の視線を避けて答える。 「ふうん?」 迅は構わず顔を傾けて唯阿に口付けた。 「……」 「あれ?今日は嫌がらないんだね」 「…抵抗すると喜ぶだろう」 「うん!でも素直な唯阿も好きだよ。 今日は滅はいないから邪魔されないし、いっぱいキスしようね」 「滅は何処へ行った」 「アークの意思のままに、だってさ。 もう、滅の事なんていいじゃん」 迅は再び唯阿に口付けた。 唇を貪りながら、唯阿のジャケットを脱がせる。 下から現れたニットは肩が大きく開いていた。 「へえ、可愛い服だね」 迅が肩口を吸う。 「おい、跡をつけるな」 唯阿は慌てて迅を押し戻した。 「さっさと準備を始めるぞ」 「ちぇー。 つまんない」 「いいから働け」 迅は文句を言いながらも、唯阿を手伝って機材の準備を始めた。 迅は意識を失った不破をアジトに担ぎ込んだ。 「唯阿、ほんとに自分で担いでくるつもりだったの?」 ため息を吐きながら、不破を椅子に座らせる。 「いや…すまん」 唯阿は赤くなって俯いた。 手刀で気絶させた不破を持ち上げようと四苦八苦していたところを、迅が助けてくれたのだ。 不破の頭に器具を装着させて、自分はモニタの前に座る。 唯阿は容赦なく不破に電圧を掛けた。 「う…うわああぁぁぁ」 叫び始めた不破に構わず、唯阿は電圧をアップする。 「……はッ」 不破が目覚めた。 「うわこれまずい奴じゃん」 迅が焦る。 不破が暴れたら手が付けられない。 唯阿は立ち上がって、不破の膝の上に乗った。 「不破」 「刃!?」 唯阿は不破の首に両腕を絡めて、口付けた。 「…!?」 混乱する不破に舌を絡めながら、目だけで迅に指示を出す。 「あ…うん」 迅は慌てて電圧を上げた。 「うわああああ」 叫び出した不破に舌を噛まれないよう、すばやく顔を離す。 「すまん…耐えてくれ」 唯阿は膝の上に乗ったまま、不破を見守った。 「ええ…そんな風にやればよかったの?」 「お前が替わるか?」 迅は慌てて首を横に振った。 「ではそのままモニタを見ていてくれ」 「うん」 椅子に座って、ちらりと唯阿を見る。 辛そうに、それでも不破から目を逸らす事なく。 「…唯阿はさぁ、そいつが好きなの?」 「私にその資格はない」 「それって…」 「電圧を上げろ」 「……」........................ 不破が目を覚ます度に唯阿がキスで宥めて、それを何度か繰り返した末に不破は完全に意識を失った。 不破から降りた唯阿は、迅の肩越しにモニタの数値を確認して頷いた。 空のプログライズキーを不破の側頭部にかざす。 『NAKI』 「これでいい」 「やった!ありがとう唯阿!」 迅はプログライズキーを受け取って、マギアの保管場所に急いだ。 損傷のない個体を亡の為に取って置いてある。 迅を見送って、唯阿は深いため息をついた。 不破の頬を撫でて微笑む。 「よく頑張ったな…ゆっくり休むといい」 唯阿は不破の瞼に唇を落とした。 近付く気配に唯阿は身を起こした。 「亡…」 「唯阿!亡が復活したよ!」 後ろから迅がにこにことついて来た。 「…人類を殲滅する。 アークの意思のままに」 亡の瞳が赤く光った。 アークに接続している。 私は殺されるのだろうか。 唯阿は体を強張らせた。 「…でも」 亡は赤い瞳のまま、ふわりと笑った。 「唯阿だけは助けてあげる」 笑いながら唯阿にキスする。 「……!?」 唯阿は混乱して動けないでいた。 「ふふ、ポニーテール可愛いね」 「…嘘だ」 「嘘じゃないよ。 本当に可愛い」 「そうじゃなくて!私だけが許されていいわけがない!私は天津の手先となってお前を利用していたのに!」 「そうだな。 あの男に道具として利用されていた。 私も、君も」 「亡…」 「私達は仲間だ」 「仲間…」 ぼんやりと呟く唇を亡が啄む。 「…!だから!どうしてお前達は私にキスしたがるんだ!?」 「だって、唯阿が好きだから」 「な…!」 「眠らされていた私をキスで起こしてくれた。 唯阿は私の王子様だから」 「……」 茫然とする唯阿を抱きしめて、亡は笑った。 「見てて。 唯阿の為にZAIAをぶっ潰してあげる。 今度は私が唯阿の王子様になってあげるよ」 END.

次の