侵襲 うつ。 低侵襲手術とは??? 整形外科 内科 外科

【うつ病に対する低侵襲・新規治療の開始】治療抵抗性うつ病に対するrTMS研究|慶應義塾大学医学部精神神経科のプレスリリース

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「術後うつ」という病気があるのをご存知でしょうか。 これは手術後に発症するうつ病を指し、手術による身体的負担と不安や心細さといった精神的負担が主な要因です。 特に昨今は「高齢者の術後うつ」の話題を目にする機会が多くなりました。 場合によっては認知症の原因にもなると言われています。 術後うつに限らず、身体に異変をきたす原因を医療関係者の間では「侵襲(しんしゅう)」と呼んでおり、術後うつは手術という侵襲が原因であり、言ってしまえば妊娠後のマタニティブルーもホルモンバランスの乱れという侵襲によるものと言えます。 今回は、うつ病の原因ともなる侵襲について、そのメカニズムや防止方法などを分かりやすく解説します。 うつの原因にもなる「侵襲」とは? 侵襲とは、体内の安定した状態を阻害する要因を指します。 体内のあらゆる機能は常に安定して動いていますが、その安定した状態ではなくなる要因が侵襲です。 侵襲(しんしゅう)とは侵入し襲うこと。 英語のinvasionの訳語。 医学では、外的要因によって生体内の恒常性を乱す事象全般を指す用語として使われる。 【引用】 身近な例で言えば、薬の副作用とか火傷の跡が残ってしまうのも侵襲に対する身体の反応です。 侵襲後の体内では、身体を通常の状態に戻そうとする機能が働きます。 その機能を働かせるきっかけが侵襲です。 大きなケガや病気の話ではないため、大したことではないと思われるかも知れませんが、場合によっては、深刻な症状を引き起こす可能性もあります。 侵襲のメカニズムと具体例 「これって侵襲?」と思える場面はいくつかあります。 例えば、トレーニング後の筋肉痛や倦怠感で気分が落ち込むとか、禁煙を始めて精神的にイライラしやすくなったなど。 こんな経験をされた方も多いのではないでしょうか。 侵襲のメカニズムは非常に複雑であり、医療関係者も患者に対して分かりやすく説明するのに苦労すると言います。 そこで侵襲を分かりやすい例で考えてみましょう。 運動して体温が上がる• 人間の冷却システムにより、体温が上がると汗をかく• 汗をかいた分、体内の水分が少なくなる• 体内の水分が少ないため、利尿を止めるホルモンも分泌される• 利尿が少なくなると排泄物を出すことができない 体内が通常の状態であることを阻害する原因が侵襲。 上記の流れでいえば、「1. 運動して体温が上がる」の部分が侵襲に当たります。 一見して、人間に元々備わった機能のように思えますが、侵襲の怖いところは、身体を安定した状態に保とうと体内の機能が働いたにもかかわらず、結果的に悪い影響が出るかもしれないという点。 上記でいえば「5. 」の部分です。 自分の身体は体温を一定に保とうとしますが、汗をかきすぎれば抗利尿作用が働きます。 その結果、排泄物を外に出せなくなるという悪影響を及ぼす可能性があるのです。 医学的に見た時、侵襲となる要因には2種類あります。 外部要因:「ケガ」「手術」「やけど」「出血」「中毒」「感染」「脱水」など 内部要因:「膵炎」「悪性腫瘍」「精神的なショック」など 侵襲は上記のような簡単なものではなく、未だ研究され続けている非常に難しい仕組みです。 人の身体に何らかの刺激があれば、常に一定の状態を保とうと反応を示します。 この反応を「ホメオスタシス」と言い、ホメオスタシスが乱される原因が侵襲なのです。 人気お笑い芸人に起こった侵襲とうつ病 冒頭でお伝えした通り、外部要因による侵襲により精神障害を引き起こすケースがあります。 その証拠に、最近お笑いトリオ「ネプチューン」の名倉潤さんがヘルニア手術後にうつ病を発症。 本記事執筆時点で、休業を余儀なくされています。 報道を見る限り、うつ病の原因は侵襲とのことです。 では一体、侵襲とうつ病に何の関係があるのでしょうか。 名倉潤さんがうつ病を発症した原因について詳しいことは分かっていませんが、現在のところ2つの見方がなされています。 仕事を休むわけにはいかないというプレッシャー• 手術後の痛みが常にあったことによる継続的なストレス うつ病は活発で責任感のある人がなりやすいと言われます。 名倉潤さんが仕事に対してどう感じていたかは不明ですが、うつ病を発症して休業に至ったのは事実。 仕事とメンタルへの影響として、手術という外的要因の侵襲は決して軽いものではなかったと言えるのではないでしょうか。 「外部刺激を少なくする」が侵襲によるうつ病を防ぐ 一部報道によれば、名倉潤さんのケースは非常に稀だとする医師の見解が示されています。 しかし、昨今は医療現場においても「低侵襲治療」「低侵襲手術」といった考え方があるほどで、侵襲自体は小さなものであっても軽視しすぎてはいけないと言えるでしょう。 では、侵襲によるうつ病の予防方法や侵襲によるうつ病の可能性が出てきたらどうすべきでしょうか。 うつ病自体が簡単に治せる精神障害ではないため、一概には言えませんが、多くの医療関係メディアでは、以下のような予防や対策を有効としています。 ・医療機関での治療開始前に副作用や症状が出るか確認する ・低侵襲性の治療を行う医療機関を選ぶ ・適度な運動や規則正しい生活 ・手術や治療後に身体や精神的な違和感があれば早めに医師に相談する ・家族や知人などの周囲の人による気づき 先ほどお伝えした通り、侵襲による影響は内部要因と外部要因があります。 同時にうつ病の原因も、内因性と外因性に分かれています。 つまり、侵襲もうつ病も、外部要因となる刺激を和らげることが一番の予防策。 手術や薬物治療を避けられないとしても、治療後における自分自身と周囲の人によるメンタルケアは大事なのです。 今後何らかの治療を受ける可能性がある方は、この機会に侵襲について意識的に医師に相談してみてはいかがでしょうか。 お問い合わせ• 関連する記事• 2019. 25 うつ病と食事は切っても切れない関係があるのをご存知でしょうか。 食事による効果はダイエットや健康、アンチエイジングなど様々なジャンルで注目されています[…]• 2019. 30 三大ホルモンと言われる「セロトニン」「ドーパミン」「アドレナリン」。 名前だけなら多くの方が聞いたことはあるでしょう。 一説によると天才と言われる人は脳[…]• 2020. 20 精神障害者保健福祉手帳は障害等級によって1級・2級・3級に分かれていますが、明確な定義や基準については分かりづらいかと思います。 そこでこの記事では、[…]• 2019. 14 精神障害というと、うつ病や不安障害、パニック障害などの疾患が有名です。 あまり話題になりませんが、「クレプトマニア」という精神障害があるのをご存知でしょ[…]• 2019. 09 一時話題になることも多かった拒食症や過食症。 テレビで過酷な体験談が紹介されることもあり、何となく摂食障害について知っているという方も多いでしょう。 し[…]• 2020. 13 代理ミュンヒハウゼン症候群はあまり聞きなれない病名ですが、小児虐待の特殊型といわれる精神疾患の一種です。 自分の子供をわざと病気にさせて入院させるのが特[…].

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半年前に前立腺がんの手術を受けたAさん(66・男性)は、退院した後も、原因不明の体調不良に悩まされ続けたという。 「手術は成功し、すんなり退院できました。 それなのに食欲がわかず、食事が喉を通らない。 吐き気や嘔吐も治まらないので再入院することになりましたが、検査をしてもどこにも異常が見つからない。 NPO法人うつ・気分障害協会代表理事の山口律子氏は、「術後うつ」を発症する患者は少なくないと指摘する。 「大病の手術の後は、経験したことのない不安や体力の衰えを感じることがあります。 とくに高齢者の場合、術後は本人が思っている以上に心身にダメージを受けている。 手術は成功したはずなのに思うように動けない、寝つきが悪い、前よりも疲れやすくなった、といったことがストレスになり、うつ状態になってしまうことがあるのです」 術後うつの発症には、肉体的ストレスと精神的ストレスの双方が深く関わっている。 肉体的ストレスとは、術後も消えない痛みやしびれなどの症状だ。 手術なら「切ったところが痛む」、薬なら「副作用がつらい」といった治療に伴う体への害のことを「侵襲」(しんしゅう)と呼び、大がかりな手術になればなるほど侵襲が伴いやすくなる。 銀座泰明クリニックの茅野分・院長(精神科医)が解説する。 「手術が成功し、痛みの原因がなくなって治癒したはずなのに、ズキズキとうずくような疼痛が続くことがある。 こうした症例は、『術後疼痛』と呼ばれます。 かわたペインクリニックの河田圭司院長が言う。 告知のショックによるうつ症状も多く報告されているが、術後も再発や社会復帰への心配が重なる精神的ストレスとなっているからとみられている。 心臓疾患の手術後もうつ発症のリスクが高い。 米デューク大学医療センター精神科の研究チームは、心筋梗塞患者の45%が3〜4か月後に抑うつ状態に陥り、うち18%はうつ病を発症したとの調査報告を発表した。 日本呼吸器学会は、肺の手術によるうつ症状について警鐘を鳴らしている。 肺を切り開く際には、肋骨の下部を通る神経が損傷されることにより、手術後時間が経過してから痛みが現われることがある。 「開胸術後疼痛症候群」と呼ばれ、1年以上続くケースもあるため、うつの引き金となりやすい。 今年8月にお笑いトリオ「ネプチューン」の名倉潤(50)がうつ病を発症し、2か月間の休養に入った。 名倉のうつ発症の原因は、昨年6月に受けた頸椎椎間板ヘルニアの手術後の侵襲だったと発表されている。 いずれも体への負担が大きく、侵襲を伴いやすい手術だったことが共通点だ。 埼玉医科大学国際医療センターの大西秀樹教授(精神腫瘍科)が語る。 「退院後はそれまで看護師に頼っていた自分の身の周りのことを全部自分でケアしなければいけないという辛さがある。 入院時は不安があればすぐ医者に聞けるが、家に帰れば自分と家族だけで対処しなければならない。 「初期症状は『なんとなく虚しい』といった漠然としたもので、うつの兆候は非常にわかりにくい。 とくに抑うつ状態になると脳の前頭前野の働きが落ち、セルフモニタリングの機能が低下するために、自分では何が原因で虚しく感じているのか、やる気が出ないのかに気づきにくいのです」(前出・茅野医師) そこで重要になるのが、うつが悪化する前に、近くにいる家族が気づくことができるかどうかだ。 家族が「手術したばかりだから多少の不調は仕方がない」と見過ごしてしまうと、取り返しのつかないことになりかねない。 前出・大西教授の指摘だ。 「うつ病と診断されるのは、『抑うつ気分』あるいは『興味・意欲の低下』のどちらかがあり、さらに食欲低下や睡眠障害、焦燥感、全身倦怠感、集中困難、自責感といった症状が5つ以上、2週間連続して認められ、かつ他の原因で説明できない場合です。

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名倉潤の悲劇は他人事ではない…日本の慢性痛医療の知られざる事情(木原 洋美)

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「椎間板ヘルニアが、慢性の痛みの原因になることは決してありません」と断言するのは、慢性痛の名医として知られる加茂整形外科医院(石川県)の加茂淳院長だ。 20年にわたり、日本全国から大勢の慢性痛患者を受け入れ、治療してきた実績を持つ。 患者の多くは、複数の医療機関を渡り歩き、手術や代替医療をやり尽くした末に、ボロボロになった状態でたどり着くのだという。 「名倉さんの手術は不要だったと思います。 (慢性痛の原因とされることが多い)椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症は、これらによって、神経根が圧迫を受けているためにその神経支配領域に痛みやしびれが出ると説明されていますが、これは痛みの生理学が未発達の時代の間違った説です。 未だにこんな説明をしているのは、あまりにも勉強不足です。 たとえば1995年に国際腰痛学会が出した論文によると、腰痛がまったくない人でもMRIを撮ると76%に椎間板ヘルニアが見つかり、逆にヘルニアがある人でも8割は、まったく痛みを感じていないことが分かっています。 神経を圧迫しても痛みやしびれが起きることはありません。 つまり、ヘルニアを取っても痛みがなくなることはないのです。 手術で改善することがあるのは、麻酔によって、痛みの原因となっている筋肉の攣縮(れんしゅく・痙攣性の収縮)が治まる可能性があるからでしょう。 ただし、また攣縮が再発する可能性もあります」(加茂医師) 1995年といえば今から25年近くも前の話だ。 そんなにも昔から、「ヘルニアは慢性痛とは関係ない」ことが分かっているにもかかわらず、未だに手術が「何をやっても治らない、頑固な慢性痛の最終手段」のように行われているのはなんとも不思議だ。

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