気圧 頭痛。 【気圧の変化と頭痛の関係】原因は?対策や治し方を医師が解説

頭痛

気圧 頭痛

最近、とうとう気になってしまい、長年の疑問だった「曇りと頭痛の関係」を調べてみました。 すると、なんと… 曇りの日の頭痛の原因が「気圧の変化 低気圧 で起こるものだった」という事実を知ることに! 確かに昔から、「古傷が痛むと雨が降る」みたいなことも言われていますよね。 体調が悪くならなくても、どんより曇った空を見ると、やる気が出ないし、何だか気持ちまでブルーになってしまう。 そこで今回の記事では、 「低気圧」と「頭痛」の話を中心に、• なぜ頭痛が起こるのか• 低気圧で頭痛がおこる主な原因• 頭痛が起こる前にできる対策• 頭痛が起こってしまった後の対処法 この4つを紹介していきます。 「低気圧」って一体なに?頭痛が起こる理由って? テレビやラジオの天気予報で聞こえてくる、「低気圧 ていきあつ 」と「高気圧 こうきあつ 」の言葉。 「低気圧」が近づくと雨が降りやすくなって、「高気圧」が近づくと天気が良くなる。 ちー婆 ばぁ の知識としては、そのくらいしか知りません。 そこでまずは、「低気圧」について調べてみることにしました。 一般的に「低気圧」というのは、「周りの空気よりも気圧が低いこと」を言います。 そして、日本などの北半球では、反時計回りに中心に向かって風が吹き、オーストラリアなどの南半球では、中心に向かって時計回りに風が吹き込みます。 周りから中心に向かって風が吹き込むことで、上向きの風の渦 上昇気流 が発生し、雲ができやすくなるというわけです。 雲ができると、当然、天気が崩れて、曇ったり雨が降ったりしますよね。 これが、低気圧が近づくと、雨が降りやすく理由なのです。 ところで、低気圧の「気圧」に、一体どんな意味があるのか知ってますか? カンタンに言うと、 「気圧」は「空気の重さ =気体の圧力 」のことです。 海抜0メートルが「1気圧」で表されていて、「1気圧=約1013hpa ヘクトパスカル 」が基準の単位です。 ちょっと分かりずらかったと思うので… イメージとしては、「1平方センチメートルあたりに約1㎏の重さがかかっている」のが「1気圧」です。 人差し指の爪に,1㎏のダンベルが乗っているとイメージしてもらうと、もっと分かりやすいかなと思います。 という事は… 人間の体全体で考えると、空気の重さだけで、なんと「約15トン」の重さかかっている事になるんです! まさか、そんなに重さがかかった状態で生活しているなんて驚きですよね。 では、どうして約15トンの重さがかかっていても、普通に生活ができているのか不思議ではありませんか? 実は、それを可能にしている理由が、私たち自身の体も、自然に空気の圧力 気圧 を押し返してくれているから。 理科が苦手なちー婆 ばぁ には、わかりずらい話だったのですが… 呼吸をしたり、圧力を感じるセンサーが、気圧の重さを引いて圧力を感じるようにしているのが理由なのだそうです。 それから、気圧は「高さ 高度 」とも深い関係があります。 海抜0メートルで1気圧だから、それよりも高い場所に行くと、そのぶん空気の圧力も軽くなるので、気圧も低くなっていきます。 10メートル上昇すると、「1ヘクトパスカル気圧が低くなる」計算です。 ということは、標高の高い山になればなるほど、登頂したときの気圧が低くなるわけですね。 そして、そんな時に起こるのが「高山病 こうざんびょう 」です。 気圧が低くなったことで、低酸素で低気圧の状態になり、頭痛や吐き気、めまいの症状が起こります。 同じように、飛行機に乗ったときも、急に高度が上がり気圧が低くなるので、耳が痛くなった経験ありませんか? 山登りでも、飛行機でも、体調不良の原因はすべて「気圧の変化」といっても過言ではないくらいなんです。 そして、普段の生活でも、その事は言えます。 自分が住んでいる地域の空に「低気圧」が近づいてくると、頭痛や体のだるさなどの体調不良がでてくるのです。 低気圧が近づくこと自体は、山登りや飛行機に乗った場合より、大きな変化ではないのですが、ちょっとした変化に敏感な人は、ちー婆 ばぁ を含めて意外に多いようです。 また、男性よりも女性のほうが、気圧の変化に敏感な人が多く、体調不良を感じる人のうち8割以上が女性です。 もともとホルモンのバランスの関係もあって、男性よりも体のつくりが繊細ですからね。 という事で、ここからは、低気圧が近づくと起こる頭痛の主な「4つ」の原因を紹介していこうと思います。 かかっていた気圧が小さく軽くなると、同時に、全身の血管も緩んで膨張していきます。 同じように、体の中で一番繊細で複雑な作りをしている「脳」の血管も、気圧の変化によって膨張します。 膨張した血管による神経への刺激によって、拍動するたびに、頭がズキズキと激しい痛みに襲われるのです。 また、低気圧によって気圧が下がると、「リンパ」や「臓器」も膨張します。 これが、体のむくみだったり、手や足がだるいと感じる原因です。 血圧は、体の中で言うと、血の流れをコントロールするポンプのような働きをしています。 でも、血圧が低くなると、血液を押し出す力が弱くなり、体に十分な血液がいかなくなります。 特に心臓よりも上にある頭には、十分な血液や酸素が行き渡らなくなるため、結果的に「頭痛」が起こってしまいます。 また、血液の流れが悪くなると、肩や首などの筋肉も緊張して固くなります。 肩や首に緊張状態が続き、コリが長引くと、こちらもやはり、「頭痛」が起こりやすくなる原因です。 脳は、十分な酸素を取り入れることで、正常な働きが出来るのですが… 空気が少なくて十分な酸素が届かないと、「酸欠状態」になってしまうのです。 そして、めまいや耳鳴り、頭痛や吐き気などの症状が起こります。 つまり、高い山に登った時に起こる「高山病」と似たような症状が、平地でも起こってしまうのですね。 生あくびが出て「眠いな」と感じるのも、低気圧による酸素不足がひとつの理由と言われています。 これらすべての機能を維持して、適切に管理しているのが「自律神経」です。 「自律神経」には、「交感 こうかん 神経」と「副交感 ふくこうかん 神経」という2つの神経があります。 「交感神経」は、昼の神経と呼ばれ、体を活動的に動かそうとする神経です。 一方「副交感神経」は、夜の神経と呼ばれていて、活発に動いた体を休ませようとする働きをします。 この2つの神経が、うまくバランスを保っているので、快適に生活を送ることができます。 しかし、低気圧の影響で気圧が低くなると… 血圧が下がり血液の循環が悪くなったり、酸素が薄くなって酸欠状態になるため、体を休めようとする「副交感神経」が急に強く働き始めます。 頭がボーっとしたり、全身がだるくなったりするのは、体が勝手に「眠い」と勘違いしているからです。 そして、何となく疲れがたまった状態になると、頭痛が起こることもあります。 低気圧が近づくと起こる頭痛に!前もってできる5つの対策 低気圧が近づいて雨や曇りの天気になり、テンションの上がらない気分になって、体調まで悪くなってしまうのは、出来ることなら避けたいものですよね。 雨が降りそうなときに傘を持って出かけたり、台風が来るという時に、台風対策をするのと同じように。 そこでここからは、低気圧の接近で苦しい思いをする前に、あらかじめできる頭痛対策を紹介します。 ここで紹介する5つの対策と対処法を実践すれば、いやな頭痛が起こる前に先手の対策を打つことができるようになりますよ。 でも、毎日の限られた時間にその日の細かな気圧の変化までは、ニュースで伝えてくれないのが現実です。 そんなとき役に立つのが、 「頭痛ーる ずつーる 」というアプリ。 引用: ダウンロードすると、気圧の変化を分かりやすいグラフにして毎日知らせてくれる便利なアプリです。 地域を選択すると、1時間ごとの詳しい気圧変化や、気圧の変化による警戒情報なども見ることができます。 毎朝出かける前にチェックをして、気圧が低くなる時間帯や低気圧の状態がわかれば、事前に薬を使うなどの対策もとれます。 そして、何と言っても、一日が始まる前に、心の準備ができるのがいいですね。 その症状として多くみられるのは、• 首筋が張ってくる• 目がチカチカする• 頭がぼんやりする• 身体が重くてだるくなる• 生あくびが出る• 耳に何かが詰まったような感じがする などです。 この小さな身体の変化を知っておけば、「頭痛になりそう!」と予測を付けることも可能です。 天気が崩れそうなときに、このような身体の変化が起こったら、早めに対策を取れば安心ですね。 でも、これは頭痛が起こってから薬を使った場合です。 アプリを使って、頭痛が起こる前や起こり始めのときに飲めば、市販の薬でも十分な対策になります。 頭痛が起こる前は、自分がどんな症状が出るのかを知っておくといいですね。 低気圧が近づいてきても大丈夫な自律神経にするためには、毎日の生活習慣を整える必要があります。 例えば、• 早起きを心がける• 食事は腹八分で暴飲暴食をしない• 38度から40度くらいのお風呂でリラックスする• 睡眠時間を6~7時間程度は取る など、とても当たり前のこと。 でも、仕事や家事が忙しかったりすると、ついいつダラダラとした生活になってしまいますよね。 自分の生活習慣を見直して、少しずつでも良いので、改善していくと頭痛になりにくい身体になっていくと思います。 マグネシウムには、低い血圧を上げたり、血圧を正常な範囲にしてくれる働きがあります。 そのため、マグネシウムを含む食べ物を、いつもの生活から積極的に食べていくにも良い対策です。 マグネシウムが取れる食べ物には、• アーモンド• ほうれん草• 海藻類• バナナ• 玄米 などがあり、その中でも特に、• 洋食ならば、トーストに豆乳とバナナを付けるだけでもOK。 でも、きちんと対策をしていても、どうしても頭痛や体調が悪くなる場合もありますよね。 特に、いつもよりも身体が疲れていると、気圧の変化も受けやすくなるものです。 ここでは、「もうすでに低気圧で頭痛が起こってしまった」という時のために、頭痛が起こった後にできる対処法を8つ紹介していきます。 そこで、脳から首の後ろ、背中から腰の背骨付近を通っている自律神経を温めていきましょう。 神経の周辺が温まると、血の流れがよくなり、十分な酸素も脳に運ばれていきます。 夜であれば、ゆっくりとお風呂に入って、身体全体を温めるのもおすすめです。 気圧の代わりに水圧が身体にかかるので、血管の膨張をもとに戻してくれます。 深呼吸をして、たっぷりと身体全体に酸素を取り入れていきましょう。 また、血液の循環が悪くなっている身体は、軽く運動するだけで血行が良くなり、だるさがとれます。 特に、肩や首の疲れが原因で頭痛が起こることもかなりあるので… 肩や首を前後にゆっくりと回して、頭に十分な酸素と血液が行くようにするといいですね。 特にズキズキと痛む頭痛には、 血管の膨張を冷やすことがひとつの対処法になります。 冷やすときには、ケーキなどを買ったときについてくる「保冷剤」を布に包んで使うと便利です。 冷やすのに効果的な場所は、• 頭蓋骨 ずがいこつ と首の境目• こめかみ• わきの下 など、血管が太くて血液が多く流れているところが、血管が早くクールダウンします。 そこで、頭痛の対処法としていい方法は 「外部との刺激を遮断すること」。 外部の刺激とは、音や光、臭いなどです。 なので、頭痛が起こったら、できるだけ暗くて静かな落ち着ける場所で休むのがベスト! 難しい時は、アイマスクや耳栓を活用すると、すぐにその場所が暗くて静かな場所になりますよ。 車の運転をしていて、頭がボーっとなって眠くなったときに、ミント味のガムを噛みませんか? ちー婆 ばぁ は、個人的にミントの爽やかな香りは大好き! ただ香りの好き嫌いには、個人差があると思うので、苦手だと思う人は無理をしないほうが無難ですよ。 理由は、酔い止めの薬には「抗ヒスタミン剤」という成分が含まれているから。 この成分は、自律神経を鎮 しず め、内耳 ないじ のバランスを整える働きがあります。 「内耳」は、耳の鼓膜の中にあり、身体の平衡感覚を整える器官です。 また、気圧の変化を感じるセンサー的な働きがあるのではないかと言われています。 なので、身体の平衡感覚が崩れると車酔いになり、気圧の変化を敏感に感じ取ると頭痛が起こります。 薬の飲み方は、できれば頭痛薬と同じように、早めに使うほうが効果がいいようです。 さっき紹介した、「血管を冷たく冷やす」という対処法と同じですね。 ちなみに、チョコレートに含まれるカカオにも、血管を収縮させる働きがあります。 そこで、まず頭皮をやさしくマッサージしてほぐし、ツボをしっかりと押さえるといいですね。 ツボの押し方は、• 両手の指を広げて、髪の生え際に当て、指の腹で少し強めに押す• 頭の頂点にある「百会 ひゃくえ 」というツボを上からしっかりと押す 頭をマッサージをしたり、ツボを押したりするときは、自分の好きな香りのアロマなども使うといいかもしれませんね。 特にミントの香りは、膨張した血管をやさしく縮めてくれるのでおすすめです。 「低気圧」と「人の身体」は、本当に深い関係性を持っています。 今までよく知らずに、頭痛や体調不良に悩んでいた人も少なくないですよね。 とは言っても… 毎日の気圧の変化を、人がコントロールすることは、当然不可能です。 しかし「低気圧」が近づくことを予測したり、痛くなる前に対策を取ることはできます。 そして、身体の不調を感じても、辛くなる前に対処法を知っていれば安心です。 もしも、ひどい頭痛がずっと続くようなときは、迷わず一度病院を受診してくださいね。 ちなみに、数日間低気圧に関係なく歯痛に苦しんでいたちー婆 ばぁ は、先日病院に行きました。 病院に行くまでは、とっても不安でしたが、歯痛の原因がわかり、治療をしてもらいすっきり! 「低気圧」が近づき天気が崩れてくると、だれもが身体がだるくて憂鬱な気分になるものです。 低気圧が原因でおこる気象病の頭痛と、じょうずに付き合っていけることを心から願っています。

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なぜ低気圧で頭痛が起こるの?意外な4つの原因と対策/対処法13選|じゃかいよ!自由気ままにちびっと語ってみらんけ?

気圧 頭痛

もくじ• 気圧の変化による頭痛が起こる原因 気圧の変化を感じ取る器官は耳の中、内耳にあります。 気圧の変化に対して、人間の身体は、まず内耳で気圧の変化を感じ取り、交感神経が活発になり亢進(こうしん)します。 交感神経が亢進すると、ノルアドレナリンという神経物質を分泌し、体温を上昇させたり、血管を収縮させたりする機能があります。 つまり、身体は気圧の変化に敏感なので、 気圧によって自律神経が乱れ、頭痛が起こると考えられています。 気圧の変化で発症する【気象病】 気圧・湿度の変化によって起こる病気を 気象病と呼び、天気によって悪化する症状が出る痛みを、天気痛と呼ぶことがあります。 天気痛で代表的なのが頭痛ですが、頭痛の他にも気圧や湿度変化によって起こる病気・症状は、以下のようなものがあります。 首の痛み• めまい• 耳鳴り• 気管支喘息• 関節痛• 神経痛• 古傷の痛み• 鬱、不安症 自律神経が関係するため、精神病にも関係があるようです。 また、飛行機に乗った時、離陸するときに耳がキーンとなります。 これには、耳鳴りがそのまま治らなくなることもあり、気圧の感覚器官が内耳であることが関係しています。 治療法と対策 気象病の治療は、気象病と気付かずに受診することがあるため、初めは適した治療がされないまま過ごしてしまうこともあるかと思います。 気象病が原因であると気づくことができれば、症状も改善されるでしょう。 もともとある持病に関しては、それぞれに対応した治療が必要になります。 気象病の治療 気象病は、内耳のセンサーが敏感になっている状態のため、正常な反応にするための治療を行います。 予兆として、めまいが起こることがあります。 このめまいを抑えるための薬や、自律神経を整える漢方薬によって治療を行います。 対策 症状の予防や、傾向を見て事前に対策をすることもできます。 頭の血行を改善する。 耳全体(耳介)を掴み、やさしく全体をくるくる、回すようにマッサージ。 充分な睡眠• ぬるい温度での入浴• 適度な運動、首や肩のストレッチ• 日記やアプリで気圧の変化を記録し、備える 日常では何に気をつければいいの? 気象病の予防には日ごろからストレスを減らしたり、よく睡眠をとるとよいでしょう。 また、頭痛にも前兆があるように、 気象病の症状にも予兆があるといいます。 天気と体調、症状などを日記につけたり、アプリで気圧の変化をチェックするのもおすすめです。 症状がいつ、どのタイミングで出るのか、めまいが起こる傾向をつかめば薬で対処することも可能でしょう。 痛みを蓄積した身体は、痛みに対して敏感になっています。 しかし、自分に起こっている症状の傾向を知ることで対策もできます。 自律神経を整えるためには、 睡眠、運動も大切です。 規則正しい生活を心がけましょう。 喘息の発作も気圧と関係する? 気圧と喘息の発作に関係があるの?と思いますが、実際には気圧によって変わる、急激な気温の変化が関係してきます。 気圧変動による「放射冷却」 昼間、太陽にカンカンに照らされ、暑くなっていた地面が、夜になるとひんやりしていますよね? 高音の物体が周囲に電磁波を放射して温度が下がることを 「放射冷却」と言います。 高気圧に覆われた時、放射冷却によって地上の空気も冷やされます。 秋から冬にかけてこのような気温になり、日中よりも夜の方が寒くなるのです。 冬の夜明けから朝にかけても、とても冷え込みますが、この冷え込んだ空気が関係してきます。 気温差による刺激 冷え込んだ空気が気管支を刺激し、喘息の発作が起きることがあります。 特に冷え込んだ朝には、喘息の発作に気をつける必要があるでしょう。 なぜなら、夜寝ているときは、リラックスしている状態で、副交感神経が優位になっています。 副交感神経が優位の時は、気管支は狭くなっています。 そのため、深呼吸するときや、息を吸うときに、気管が少し狭く感じやすくなっているのです。 逆に、交感神経が優位の時は、興奮した時や、発汗している時など、気管支も広がっています。 喘息の方は特に敏感 喘息持ちの方は、健康な人に比べて、鼻から気管支までの、空気の通り道であるが狭くなっている傾向があり、少しの刺激にも反応してしまいます。 喘息の発作が起きないよう 、室温の管理や保湿が大切です。 <参考> 痛み・鎮痛の基本の仕組み[第2版]/伊藤和憲 著/秀和システム 発行.

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人類の敵「低気圧の片頭痛」対処法ハウツー教えます

気圧 頭痛

こんにちは。 ライターの坂口です。 本日はこちら、千駄ヶ谷にある「東京頭痛クリニック」に来ています。 低気圧の日や生理の日に私たちを襲う、にっくき 「片頭痛」。 対策を調べてみても、ネットには「天候と頭痛は関係ない」とか、「鎮痛薬に頼りすぎると効かなくなる」とかいろんな説が溢れすぎていて、 もはやどれが正しい情報なのかよく分かりません。 そこで今日は、 頭痛の専門医に気圧の変化や生理のときに起きる片頭痛を中心に、原因や対策、ほかの頭痛との見分け方、予防法などを聞いていきます! この記事は、下記の構成でお届けします! 今すでに片頭痛で苦しんでいる!すぐに対処法を知りたい!という方は、2章から。 普段から片頭痛に苦しんでいる方は最初から最後まで通しで読むと、片頭痛を中心とした頭痛への理解と対策法がスコーン!と頭に入ってきます。 それではめくるめく頭痛の世界へ、いってらっしゃいませ。 片頭痛はどうして起こる? その原因はたった一つ 篠原先生:東京頭痛クリニック 院長。 日本頭痛学会専門医。 中身も外見もインテリジェンスに溢れているが、趣味は「武道」。 今はキックボクシングにはまりジムに通っているという驚異の文武両道マンである。 「先生、今日は人類の敵『片頭痛』から解放されたくてここに来ました。 私自身、気圧の変化でよく頭が痛くなるんですが、あれはどうしてなんでしょう?」 「片頭痛は、 血管の拡張と脈の促進が原因で引き起こされます」 「えっ。 片頭痛の原因って、低気圧とか生理とかじゃないんですか?」 「気圧や生理、激しい運動などは 片頭痛を起こす『きっかけ』のひとつであって、原因ではありません」 「『きっかけ』と『原因』は別物……!?」 「はい。 片頭痛の直接的な原因は、さきほどもお伝えした通り、血管が膨張して神経が圧迫されることによります。 だから片頭痛の場合、 ズキンズキンと痛みが走る『拍動性の頭痛』が起こるんですよ」 〈片頭痛が起こるメカニズム〉 つまり、低気圧の日に起きる片頭痛も、生理の日の片頭痛も、強い日差しに当たって起きる片頭痛も、激しい運動で起きる片頭痛も、 元をたどると原因は同じなのだそう。 よくある片頭痛のきっかけから、どういう仕組みで痛みが起きているのか、教えてもらったことをざっとまとめてみました。 「当院では、5月から9月にかけて患者数が大幅に増加するんですが、おそらく 梅雨時期の低気圧、夏の日差しと気温変化、秋の台風などがきっかけになっているからではないかと予測しています」 「頭痛になって『おっ、低気圧かな』と、気圧を確認してもそれほど低くなくて『あれー??』となるときがあったんですけど、そういうことだったのかぁ」 ほかにも、意外なことが片頭痛のきっかけになることも……! たとえば、「寝すぎ」。 規則正しい生活をしないと血管が広がりやすくなるうえ、休日は心身のストレスから開放されていつも以上に血管が広がることがあります。 「休日の寝だめ」は、片頭痛を起こす可能性が高くなるので注意! また、 「昼寝」も長くとりすぎると頭痛を引き起こしやすくなるとのこと。 脳が一度熟睡モードに入ると、血管が広がって心拍数もゆるやかになります。 昼寝から目覚めてすぐに活動すると、血管が広がった状態のまま心拍数が元に戻るので、痛みを引き起こしやすくなるのです。 昼寝は30分以内に止めるようにしましょう! さらに、神経が過敏な方は 「光・音・におい」によっても、神経が刺激されて血管が広がり、片頭痛になることがあります。 特に蛍光灯の白い光は刺激になりやすいので、頭が痛くなりやすい方はお家の照明をやわらかな暖色系にしてみるのもオススメ! 東京頭痛クリニックの診察室も、あたたかみのある照明を使用していました。 頭痛が起きた日時や痛みの程度、内容などを書き留められる「頭痛ダイアリー」 「片頭痛のきっかけはひとつとは限りません。 また、複数の要因が重なることで、症状が強くなることもあります。 そこでオススメしたいのが『頭痛ダイアリー』を書くこと。 これで自分の頭痛のパターンがわかると、対策しやすくなるはずです」 片頭痛だと分かったら、あの場所を冷やすべし さて、原因がはっきりしたら、お次は対処法です。 片頭痛を発症したあとに自分でできる対策や、ほかの頭痛との見分け方、さらには片頭痛の予防法についても教えてもらいました。 「片頭痛のきっかけはいろいろあれど、原因は同じ……ということは、分かりました。 『今まさに痛い! すぐ治したい!』というときは、どうすればいいんでしょうか」 「 薬を飲むことでしょうね。 『トリプタン製剤』という、広がった血管を元に戻してくれる片頭痛の特効薬があるので、それを飲むのが一番いいと思います」 「手元に薬がない場合はどうしたら……」 「部屋を暗くして静かにすることと、酸素をいっぱい吸うこと。 調子が悪いときって生あくびが出るじゃないですか。 あれは、 体が本能的に酸素を欲しているからなんです。 酸素をとると血管が狭くなって、楽になるんですよ』 希望制でMRI検査も可能です(頭に関わるので、ほとんどの方が一度は撮るとのこと) 「手元に薬がなくて、部屋を暗くして静かにすることも難しい場合。 たとえば、仕事中でもすぐにできる対処法はないんでしょうか?」 「それなら……、 首の真後ろを冷やすといいですよ。 そこに片頭痛の出口があるといわれていて、痛みがひどいとそこが硬くなるんです。 この場所を冷やすと、楽になりますよ」 「それなら仕事中でもできそうです!」 「気を付けてほしいのは、頭が痛くてもこの場所をマッサージしてはいけません。 副交感神経が優位になって血管が広がり、さらに痛みがひどくなってしまいます。 ちょっと横にずれたとこなら大丈夫ですけどね」 先生が指差すところが「ここならマッサージしても問題ない」というツボ 「ただ、これらは片頭痛の場合の対処法です。 肩こり・首こりが原因で起こる 『緊張型頭痛』は温めたほうが楽になるので、間違えないよう注意してください」 片頭痛と間違えやすい「緊張型頭痛」と「薬物乱用頭痛」 「先生、いま新しい頭痛が出てきましたね?? 『緊張型頭痛』は『片頭痛』とどう違うのでしょう?」 「 『緊張型頭痛』は、身体的・精神的ストレスによる筋肉の緊張が引き起こす頭痛です。 そのため片頭痛では厳禁の入浴や飲酒も、緊張型頭痛の場合は筋肉がリラックスするので痛みの緩和にひと役買ってくれるんです」 「対処を間違えてさらに痛みが強くなってしまったら最悪だ……。 『片頭痛』と『緊張型頭痛』を見分ける方法はあるんですか?」 「見分け方はいくつかありますが、体を動かして楽になる場合は、緊張型頭痛であることが多いですね。 逆に、頭を振ったり下に向けたりして痛みが増したら、片頭痛じゃないか? と判断していきます」 「ほかにも片頭痛と間違えやすい頭痛があったら教えてください……!」 「 頭痛薬の飲み過ぎによる『薬物乱用頭痛』ですね」 「頭痛もちの人にとって、救世主であるはずの薬が原因の……頭痛!?」 「そうなんです。 薬を3ヶ月以上、月に10日以上飲むと引き起こしやすいといわれています。 とくに市販の頭痛薬をよく飲んでいる人は、知らず知らずのうちに発症していることもあるんです」 「1週間ほど薬をやめればパッとよくなる頭痛なのですが、独断で断薬するのはかなりキツいので、まずは来院することをオススメします」 「先生、『薬物乱用頭痛』と『片頭痛』を見分けるにはどうしたらいいでしょう?」 「『薬物乱用頭痛』は、毎朝決まって頭が痛くなります。 一方の『片頭痛』は一回完結型。 発症は多くても週に数回・月に何回という頻度で、毎朝起きることはありません」 〈頭痛の見分け方と対策まとめ〉 先生、片頭痛を予防する方法はないの……? 「片頭痛を事前に予防する方法はないんでしょうか? 日差しやアルコールはある程度自分でも対策ができますが、低気圧や生理はどうすればいいのか……」 「血糖が下がると血管が広がるので、 ちょっとした糖分をとっておくほうがいいですね。 また、血管のむくみを抑える成分 『マグネシウム』が入っている食品もいいといわれています」 「マグネシウム……」 「身近なものだと大豆、ひじき、ごま、アーモンドなどに多く含まれていますね。 ただ、それだけで完全に予防することはできないので、基本的には薬を常用して防ぐことを考えていただければ……!」 「ちなみに、邪馬台国を治めた女帝・卑弥呼は『神からのお告げ』で、雨が降る日を予測できるとして崇められていましたが、実は 重度の片頭痛持ちだったのでは?と、頭痛を研究している人たちの間ではいわれていて」 「えー!!!!! あの卑弥呼も、まさかの片頭痛もち!?」 「あくまで憶測ですけどね。 雨の前日に頭痛がしたから予測できたのではないかと、一部の研究者たちの間では噂になっています」 「もしそれが本当なら、歴史の教科書が変わってしまう……!」 みんな、頭痛は我慢しないで病院行こうな! 最後に、よくある症状や特に注意したい頭痛について教えてもらいました。 下に行くほどリスクが高いので、当てはまる人は我慢せず早めに病院へ行きましょう! 危険性はないけれど、意外と多いズキンとした頭の表面の痛み ふとした瞬間に、 頭の表面に「ズキン!」と走る痛み。 東京頭痛クリニックにも同じ症状の患者さんが多くいらっしゃるそうですが、それは頭痛ではなく 「神経痛」かもしれません。 痛みを起こしているのは、「大後頭神経(だいこうとうしんけい)」という頭の神経。 ただ、神経は身体中に張り巡らされているので、ほかの場所に痛みが移動することもあります。 「原因は、 姿勢の悪さや寒暖差。 オフィスのクーラーに当たりながら、悪い姿勢で仕事していると起きやすいものです。 危険視する必要はありませんが、体を冷やさないように対策をしてもツラい場合は、予防薬もあるので来院をオススメします」 目玉がえぐり取られるように痛む「群発頭痛」 1〜2ヶ月ほどの期間に集中し、目玉がえぐり取られるような激しい頭痛が続くのが、 「群発頭痛」。 特に男性に多く見られる頭痛で、ホルモンの関係ではないかといわれています。 「目の前に拳銃があったら、自分の頭を打ち抜いてしまいたくなるほどの痛みが伴うことから『自殺頭痛』とも呼ばれます。 相当な痛みのはずなので、ぜひ病院で予防の薬や痛み止めなどをもらってください」 「『自殺頭痛』だなんて、物騒ですね……!」 「ちなみに、群発頭痛と片頭痛両方ダブル持ちの当院の理事長は、家族でハワイ旅行中に夫婦揃ってこの頭痛を発症してしまい、楽しみにしていたスキューバダイビングもできずに、部屋でひたすら寝ていたそうです」 「めちゃめちゃかわいそう」 ちなみに篠原先生は、頭痛持ちではないそうです 煩悩払うもほどほどに……「椎骨動脈の亀裂」 模型の赤い部分が「椎骨動脈(ついこつどうみゃく)」 「後頭部の痛みを訴えて来院した患者さんのMRIを撮ったところ、首の後ろにある椎骨動脈が裂けていたことがありました。 原因は、血圧の上昇による動脈硬化で」 「動脈硬化……!! ということは、ご高齢の方だったんですか?」 「いいえ、20代の女性でした。 聞けば滝行が趣味で、滝に打たれながら大きな声で叫ぶ修行の後に、頭が痛くなったようなので、滝の中で叫ぶのは控えたほうがいいでしょうね」 「絶対にやりません」 女性は気を付けて!片頭痛が起きる前に光が見える「閃輝暗点」 片頭痛が起きる30分ほど前に、ギザギザした光が見える女性は注意してください。 「閃輝暗点(せんきあんてん)」と呼ばれる症状のある人がピルを飲むと、血栓ができやすく脳梗塞を起こしやすいのだそうです。 「最近は婦人科でも認知が広がり、処方の前に血液検査をしてくれるところもありますが、まだまだ多くはありません。 脳梗塞は命にも関わる病気です。 『片頭痛の前に光が見える』という方は、必ず一度、専門医にかかってくださいね」 「『頭痛』といっても、危険性の低いものから命の危険に関わる恐ろしいものまで、いろいろあるんですね……! でも世の中の認識では、まだまだ頭痛は『大したことじゃない』と思われているように感じます。 そうした風潮について、篠原先生はどう思っていますか?」 「軽く見られがちな頭痛ですが、その種類は350種類以上もあるんです」 「350種類!? めちゃめちゃあるじゃないですか」 「そのなかでさらに、一次性頭痛と二次性頭痛に分けられます。 一次性は、片頭痛や緊張型頭痛などあまり命に関わらないもの。 二次性は、脳腫瘍や脳出血、脳梗塞など、命を落とす危険がある病気の症状として現れるものです」 「二次性頭痛の場合、対処によっては後遺症が残るなど取り返しがつかないものもあります。 頭痛を軽く捉えず、できれば一度、専門医がいる病院で原因を明らかにしてほしいですね。 もし大きな病気が見つからなくても、不安が晴れるだけでも気持ちが楽になると思いますので」 「今は頭痛外来も全国で増えていますし、頭痛専門の『東京頭痛クリニック』さんもありますしね! 心強いです! 今日はお話を聞かせていただき、どうもありがとうございました!!」 頭痛で悩んでいるのに「頭痛ぐらいで休めない」と、仕事や学校生活を我慢して送っている人は少なくないはず。 しかし、篠原先生のいう通り、頭痛とはいえ命に関わる病気の可能性もあったり、薬を飲んでやり過ごすことで新たな病気(薬物乱用頭痛など)の種を生む可能性もあったりと、我慢することのリスクもあるのです。 「頭が痛いな〜」と思ったときは、自分を責めずに、ぜひゆっくり休みをとったり、病院に行ったりしてくださいね! あっ、あと必要がないのに頭を激しく振るのは控えましょう。 たとえばこんな風に…… うおおおおおおおおああああ あああええええええああああ おあああああああああいッッ っと、激しく頭を振ることで、片頭痛の原因である血管の拡張と脈の促進を誘引してしまう可能性があると先生が教えてくれました。 それに、頭を振っている途中でどこかに頭をぶつけでもしたら 、脳を囲む膜『髄膜(ずいまく)』が破けて、頭の中の『髄液(ずいえき)』が流出し、激しい頭痛の原因のひとつである『低髄液圧(ていずいえきあつ)症候群』を引き起こす恐れがあるうえ、髄膜の穴が開いた部分に自分の血液を貼るという特殊な治療が必要で、その治療費は数万円では収まらない……とのことです。 それでは、またお会いしましょう。

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