東方 ss ヤンデレ。 SS : 風見 幽香

#4 東方ヤンデレ④ フランドール

東方 ss ヤンデレ

>咲夜ルート 最初にした約束を破棄するわけにもいかず、紅魔館へやってきた。 時間は夜に入ったあたり、そろそろ紅魔館の主であるレミリア・スカーレットが活動を始める時間である。 相変わらず必要あるのかわからない門番の横を通り館内に入る。 この館には何度も来ているが、どうやら主の気まぐれで形が少し変わるらしい。 玄関口で呼び鈴を鳴らし、少し待つ。 ・・いつのまに来たのか前に咲夜が立っていた。 『ようこそ、紅魔館へ。 約束守ってくれて嬉しいわ。 』 『まあ、あなたが約束を破ることなんてないと信じていたけどね。 』 などと言ってくる。 「いきなり現れるから驚いたよ、能力使うのはいいけど驚かせないでくれ。 」 「それに俺だって予定があったら約束を破るかも知れないさ。 」 そんな話しをしながら、廊下を案内される。 ふと今日あったことを話そうと思い口に出す。 「そういえば、今日妖夢にも夕飯に誘われてたんだよ。 まあ、先に咲夜と約束してたしコッチに来たけど。 」 『・・そうだったの。 白玉の庭師には申し訳ないことをしたわね。 』 『ねぇ・・、もし私が後から誘っていたら来てくれなかったのかしら?』 考えてもいなかったので・・つい適当に答えてしまう。 「あー、どうだろう。 そん時じゃないとわからないな。 」 『・・・。 』 『・・あら、こっちの部屋じゃなかったわ。 ごめんなさい、あっちよ。 』 咲夜が部屋を間違えるなんて珍しい。 彼女もたまにはうっかりするのだと思いながら、彼女についていく。 心なしか先程より、少し元気がないように見える。 やはり適当に答えたのは悪かったか。 今日、彼女に思いを打ち明けるつもりなのだから、はっきり言えばよかった。 と、少し後悔しながらも案内された部屋に入る。 [newpage] 「ん?咲夜?この部屋真っ暗だぞ?」 「あ、レミリアさんがいるから電気消してるとか?」 話しかけた相手は近くにいるはずなのだが反応がない。 どうしたのかと、振り向いた所で完全に扉を閉められた。 「お、おい、咲夜?どうしたんだ?何かあるのか?」 『・・何もないわ。 』 「え?」 『この部屋には私と貴方以外何もないわ。 』 何を言っているかわからなかった。 大切な話があるからと館に赴き、館を案内され・・・閉じ込められた? 「どういう意味だよ?大切な話があるんだろ・・?」 『必要なくなったわ。 貴方を思う人は沢山いるもの。 だから、私は貴方を独占したいと思っただけなの。 だって貴方が紅魔館に来るのは何故?お嬢様様に会いに来ているから?それとも図書館に用?それとも妹様?なんにせよ、私以外の人との話も貴方はとても楽しく感じる。 』 『貴方にとって私は特別でもなく、ただの仲の良い人でしかないのだもの。 』 『それなら、私が貴方を一人じめするためには・・こうやって貴方に私の魅力を伝えて私以外を見ないようにしてもらうしかないでしょう?』 『本当はこんなつもりなかったの、お嬢様に会わせて、お食事して。 そしてから帰り際に言おうとしてただけだったの・・。 』 『私にとって貴方は特別で格別で、貴方以外は目に見えない、って。 』 『貴方に告白するつもりだったの。 』 『でも・・白玉の庭師の話を聞いて、ふられたりするのが怖くなって、私は・・。 お願いだから私を特別だと思って・・?私が必要だって・・私以外いらないって・・。 』 『貴方が思ってくれるなら、私どんなことでもするから・・。 お願い・・私を見て・・。 』 [newpage]一気にまくし立てられ、反論する時間も与えてくれなかった彼女が、泣き崩れた。 俺自身もこんなことになるとは思わず、頭が混乱し、何を言っていいのか。 何を言えばいいのかがわからない。 だが、これだけは言わなくてはいけない!と頭の底から強く思いが沸いて来る。 「咲夜、落ち着いて聞いてくれ。 」 彼女は俺の声を顔を向ける。 「俺がこの館に来ていた理由は咲夜が居たからだ。 」 「初めて紅魔館に来た時、新手の妖怪に間違われ門番に殴り殺されそうになった時に止めてくれた。 」 「あの時、俺は[この人は俺を分かってくれた。 ]と思ったんだ。 」 「昔から少し特殊な力を使えただけで、妖怪だとか怪物だとか、けなされ続けた俺を見て。 」 「『美鈴!その人は人間よ!やめなさい!』なんてすぐに気付いてくれた。 」 「駆け寄って俺の傷の手当をしてくれた時に[ああ・・俺の思い人はここに居たのか。 ]と思ったよ。 」 「それから君に会う度に幸せだった。 君が笑う度に俺も笑えた。 」 「君が悲しい時には力になりたいと思った。 」 「つたない言葉で申し訳ないけど。 」 「俺は会ってからずっと、君が好きだった。 君を愛していた。 」 思いが溢れ出るとは、この事なのか。 前後の繋がらない思いを言葉にしていた。 考えず、ただ咲夜に伝えたいことだけを伝えた。 ほら、こんなにも簡単に言えた。 今まで何に苦労していたのか・・。 [newpage] 俺の言葉を聞いた咲夜はしばらく泣いていた。 真っ暗なので、どれくらい経ったのかもわからないが。 彼女が泣き止むまで、彼女を抱きしめていた。 しばらくして彼女は泣き止みこう言った。 『・・ごめんなさい。 私は貴方に酷い事を言ったわ・・。 嫌いになったでしょう?』 「いや、俺の思いは変わらない。 そんな咲夜もとても愛しく感じるよ。 」 『・・!』 『あ、ありがとう・・。 その・・じゃあ、私と・・えっと、お付き合い・・してくれるの?』 「ここまで言って、それを断るわけないだろう?むしろ、俺からお願いしたいくらいだよ。 」 『う、嬉しいわ・・。 あ、ちょ・・は、離してくれるかしら。 』 いつまでも抱きしめていたからか、彼女は恥ずかしそうに離れた。 『貴方に抱きしめられるのが嫌だったわけではないの。 』 『これからもよろしくって意味を伝えたかったの。 』 彼女の言葉の意味を知るのは。 彼女が俺に口付けをして、恥ずかしそうにまた胸元に帰ってきてから気付くのだった。 >咲夜ルート 最初にした約束を破棄するわけにもいかず、紅魔館へやってきた。 時間は夜に入ったあたり、そろそろ紅魔館の主であるレミリア・スカーレットが活動を始める時間である。 相変わらず必要あるのかわからない門番の横を通り館内に入る。 この館には何度も来ているが、どうやら主の気まぐれで形が少し変わるらしい。 玄関口で呼び鈴を鳴らし、少し待つ。 ・・いつのまに来たのか前に咲夜が立っていた。 『ようこそ、紅魔館へ。 約束守ってくれて嬉しいわ。 』 『まあ、あなたが約束を破ることなんてないと信じていたけどね。 』 などと言ってくる。 「いきなり現れるから驚いたよ、能力使うのはいいけど驚かせないでくれ。 」 「それに俺だって予定があったら約束を破るかも知れないさ。 」 そんな話しをしながら、廊下を案内される。 ふと今日あったことを話そうと思い口に出す。 「そういえば、今日妖夢にも夕飯に誘われてたんだよ。 まあ、先に咲夜と約束してたしコッチに来たけど。 」 『・・そうだったの。 白玉の庭師には申し訳ないことをしたわね。 』 『ねぇ・・、もし私が後から誘っていたら来てくれなかったのかしら?』 考えてもいなかったので・・つい適当に答えてしまう。 「あー、どうだろう。 そん時じゃないとわからないな。 」 『・・・。 』 『・・あら、こっちの部屋じゃなかったわ。 ごめんなさい、あっちよ。 』 咲夜が部屋を間違えるなんて珍しい。 彼女もたまにはうっかりするのだと思いながら、彼女についていく。 心なしか先程より、少し元気がないように見える。 やはり適当に答えたのは悪かったか。 今日、彼女に思いを打ち明けるつもりなのだから、はっきり言えばよかった。 と、少し後悔しながらも案内された部屋に入る。 [newpage] 「ん?咲夜?この部屋真っ暗だぞ?」 「あ、レミリアさんがいるから電気消してるとか?」 話しかけた相手は近くにいるはずなのだが反応がない。 どうしたのかと、振り向いた所で完全に扉を閉められた。 「お、おい、咲夜?どうしたんだ?何かあるのか?」 『・・何もないわ。 』 「え?」 『この部屋には私と貴方以外何もないわ。 』 何を言っているかわからなかった。 大切な話があるからと館に赴き、館を案内され・・・閉じ込められた? 「どういう意味だよ?大切な話があるんだろ・・?」 『必要なくなったわ。 貴方を思う人は沢山いるもの。 だから、私は貴方を独占したいと思っただけなの。 だって貴方が紅魔館に来るのは何故?お嬢様様に会いに来ているから?それとも図書館に用?それとも妹様?なんにせよ、私以外の人との話も貴方はとても楽しく感じる。 』 『貴方にとって私は特別でもなく、ただの仲の良い人でしかないのだもの。 』 『それなら、私が貴方を一人じめするためには・・こうやって貴方に私の魅力を伝えて私以外を見ないようにしてもらうしかないでしょう?』 『本当はこんなつもりなかったの、お嬢様に会わせて、お食事して。 そしてから帰り際に言おうとしてただけだったの・・。 』 『私にとって貴方は特別で格別で、貴方以外は目に見えない、って。 』 『貴方に告白するつもりだったの。 』 『でも・・白玉の庭師の話を聞いて、ふられたりするのが怖くなって、私は・・。 お願いだから私を特別だと思って・・?私が必要だって・・私以外いらないって・・。 』 『貴方が思ってくれるなら、私どんなことでもするから・・。 お願い・・私を見て・・。 』 [newpage]一気にまくし立てられ、反論する時間も与えてくれなかった彼女が、泣き崩れた。 俺自身もこんなことになるとは思わず、頭が混乱し、何を言っていいのか。 何を言えばいいのかがわからない。 だが、これだけは言わなくてはいけない!と頭の底から強く思いが沸いて来る。 「咲夜、落ち着いて聞いてくれ。 」 彼女は俺の声を顔を向ける。 「俺がこの館に来ていた理由は咲夜が居たからだ。 」 「初めて紅魔館に来た時、新手の妖怪に間違われ門番に殴り殺されそうになった時に止めてくれた。 」 「あの時、俺は[この人は俺を分かってくれた。 ]と思ったんだ。 」 「昔から少し特殊な力を使えただけで、妖怪だとか怪物だとか、けなされ続けた俺を見て。 」 「『美鈴!その人は人間よ!やめなさい!』なんてすぐに気付いてくれた。 」 「駆け寄って俺の傷の手当をしてくれた時に[ああ・・俺の思い人はここに居たのか。 ]と思ったよ。 」 「それから君に会う度に幸せだった。 君が笑う度に俺も笑えた。 」 「君が悲しい時には力になりたいと思った。 」 「つたない言葉で申し訳ないけど。 」 「俺は会ってからずっと、君が好きだった。 君を愛していた。 」 思いが溢れ出るとは、この事なのか。 前後の繋がらない思いを言葉にしていた。 考えず、ただ咲夜に伝えたいことだけを伝えた。 ほら、こんなにも簡単に言えた。 今まで何に苦労していたのか・・。 [newpage] 俺の言葉を聞いた咲夜はしばらく泣いていた。 真っ暗なので、どれくらい経ったのかもわからないが。 彼女が泣き止むまで、彼女を抱きしめていた。 しばらくして彼女は泣き止みこう言った。 『・・ごめんなさい。 私は貴方に酷い事を言ったわ・・。 嫌いになったでしょう?』 「いや、俺の思いは変わらない。 そんな咲夜もとても愛しく感じるよ。 」 『・・!』 『あ、ありがとう・・。 その・・じゃあ、私と・・えっと、お付き合い・・してくれるの?』 「ここまで言って、それを断るわけないだろう?むしろ、俺からお願いしたいくらいだよ。 」 『う、嬉しいわ・・。 あ、ちょ・・は、離してくれるかしら。 』 いつまでも抱きしめていたからか、彼女は恥ずかしそうに離れた。 『貴方に抱きしめられるのが嫌だったわけではないの。 』 『これからもよろしくって意味を伝えたかったの。 』 彼女の言葉の意味を知るのは。 彼女が俺に口付けをして、恥ずかしそうにまた胸元に帰ってきてから気付くのだった。

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>咲夜ルート 最初にした約束を破棄するわけにもいかず、紅魔館へやってきた。 時間は夜に入ったあたり、そろそろ紅魔館の主であるレミリア・スカーレットが活動を始める時間である。 相変わらず必要あるのかわからない門番の横を通り館内に入る。 この館には何度も来ているが、どうやら主の気まぐれで形が少し変わるらしい。 玄関口で呼び鈴を鳴らし、少し待つ。 ・・いつのまに来たのか前に咲夜が立っていた。 『ようこそ、紅魔館へ。 約束守ってくれて嬉しいわ。 』 『まあ、あなたが約束を破ることなんてないと信じていたけどね。 』 などと言ってくる。 「いきなり現れるから驚いたよ、能力使うのはいいけど驚かせないでくれ。 」 「それに俺だって予定があったら約束を破るかも知れないさ。 」 そんな話しをしながら、廊下を案内される。 ふと今日あったことを話そうと思い口に出す。 「そういえば、今日妖夢にも夕飯に誘われてたんだよ。 まあ、先に咲夜と約束してたしコッチに来たけど。 」 『・・そうだったの。 白玉の庭師には申し訳ないことをしたわね。 』 『ねぇ・・、もし私が後から誘っていたら来てくれなかったのかしら?』 考えてもいなかったので・・つい適当に答えてしまう。 「あー、どうだろう。 そん時じゃないとわからないな。 」 『・・・。 』 『・・あら、こっちの部屋じゃなかったわ。 ごめんなさい、あっちよ。 』 咲夜が部屋を間違えるなんて珍しい。 彼女もたまにはうっかりするのだと思いながら、彼女についていく。 心なしか先程より、少し元気がないように見える。 やはり適当に答えたのは悪かったか。 今日、彼女に思いを打ち明けるつもりなのだから、はっきり言えばよかった。 と、少し後悔しながらも案内された部屋に入る。 [newpage] 「ん?咲夜?この部屋真っ暗だぞ?」 「あ、レミリアさんがいるから電気消してるとか?」 話しかけた相手は近くにいるはずなのだが反応がない。 どうしたのかと、振り向いた所で完全に扉を閉められた。 「お、おい、咲夜?どうしたんだ?何かあるのか?」 『・・何もないわ。 』 「え?」 『この部屋には私と貴方以外何もないわ。 』 何を言っているかわからなかった。 大切な話があるからと館に赴き、館を案内され・・・閉じ込められた? 「どういう意味だよ?大切な話があるんだろ・・?」 『必要なくなったわ。 貴方を思う人は沢山いるもの。 だから、私は貴方を独占したいと思っただけなの。 だって貴方が紅魔館に来るのは何故?お嬢様様に会いに来ているから?それとも図書館に用?それとも妹様?なんにせよ、私以外の人との話も貴方はとても楽しく感じる。 』 『貴方にとって私は特別でもなく、ただの仲の良い人でしかないのだもの。 』 『それなら、私が貴方を一人じめするためには・・こうやって貴方に私の魅力を伝えて私以外を見ないようにしてもらうしかないでしょう?』 『本当はこんなつもりなかったの、お嬢様に会わせて、お食事して。 そしてから帰り際に言おうとしてただけだったの・・。 』 『私にとって貴方は特別で格別で、貴方以外は目に見えない、って。 』 『貴方に告白するつもりだったの。 』 『でも・・白玉の庭師の話を聞いて、ふられたりするのが怖くなって、私は・・。 お願いだから私を特別だと思って・・?私が必要だって・・私以外いらないって・・。 』 『貴方が思ってくれるなら、私どんなことでもするから・・。 お願い・・私を見て・・。 』 [newpage]一気にまくし立てられ、反論する時間も与えてくれなかった彼女が、泣き崩れた。 俺自身もこんなことになるとは思わず、頭が混乱し、何を言っていいのか。 何を言えばいいのかがわからない。 だが、これだけは言わなくてはいけない!と頭の底から強く思いが沸いて来る。 「咲夜、落ち着いて聞いてくれ。 」 彼女は俺の声を顔を向ける。 「俺がこの館に来ていた理由は咲夜が居たからだ。 」 「初めて紅魔館に来た時、新手の妖怪に間違われ門番に殴り殺されそうになった時に止めてくれた。 」 「あの時、俺は[この人は俺を分かってくれた。 ]と思ったんだ。 」 「昔から少し特殊な力を使えただけで、妖怪だとか怪物だとか、けなされ続けた俺を見て。 」 「『美鈴!その人は人間よ!やめなさい!』なんてすぐに気付いてくれた。 」 「駆け寄って俺の傷の手当をしてくれた時に[ああ・・俺の思い人はここに居たのか。 ]と思ったよ。 」 「それから君に会う度に幸せだった。 君が笑う度に俺も笑えた。 」 「君が悲しい時には力になりたいと思った。 」 「つたない言葉で申し訳ないけど。 」 「俺は会ってからずっと、君が好きだった。 君を愛していた。 」 思いが溢れ出るとは、この事なのか。 前後の繋がらない思いを言葉にしていた。 考えず、ただ咲夜に伝えたいことだけを伝えた。 ほら、こんなにも簡単に言えた。 今まで何に苦労していたのか・・。 [newpage] 俺の言葉を聞いた咲夜はしばらく泣いていた。 真っ暗なので、どれくらい経ったのかもわからないが。 彼女が泣き止むまで、彼女を抱きしめていた。 しばらくして彼女は泣き止みこう言った。 『・・ごめんなさい。 私は貴方に酷い事を言ったわ・・。 嫌いになったでしょう?』 「いや、俺の思いは変わらない。 そんな咲夜もとても愛しく感じるよ。 」 『・・!』 『あ、ありがとう・・。 その・・じゃあ、私と・・えっと、お付き合い・・してくれるの?』 「ここまで言って、それを断るわけないだろう?むしろ、俺からお願いしたいくらいだよ。 」 『う、嬉しいわ・・。 あ、ちょ・・は、離してくれるかしら。 』 いつまでも抱きしめていたからか、彼女は恥ずかしそうに離れた。 『貴方に抱きしめられるのが嫌だったわけではないの。 』 『これからもよろしくって意味を伝えたかったの。 』 彼女の言葉の意味を知るのは。 彼女が俺に口付けをして、恥ずかしそうにまた胸元に帰ってきてから気付くのだった。 >咲夜ルート 最初にした約束を破棄するわけにもいかず、紅魔館へやってきた。 時間は夜に入ったあたり、そろそろ紅魔館の主であるレミリア・スカーレットが活動を始める時間である。 相変わらず必要あるのかわからない門番の横を通り館内に入る。 この館には何度も来ているが、どうやら主の気まぐれで形が少し変わるらしい。 玄関口で呼び鈴を鳴らし、少し待つ。 ・・いつのまに来たのか前に咲夜が立っていた。 『ようこそ、紅魔館へ。 約束守ってくれて嬉しいわ。 』 『まあ、あなたが約束を破ることなんてないと信じていたけどね。 』 などと言ってくる。 「いきなり現れるから驚いたよ、能力使うのはいいけど驚かせないでくれ。 」 「それに俺だって予定があったら約束を破るかも知れないさ。 」 そんな話しをしながら、廊下を案内される。 ふと今日あったことを話そうと思い口に出す。 「そういえば、今日妖夢にも夕飯に誘われてたんだよ。 まあ、先に咲夜と約束してたしコッチに来たけど。 」 『・・そうだったの。 白玉の庭師には申し訳ないことをしたわね。 』 『ねぇ・・、もし私が後から誘っていたら来てくれなかったのかしら?』 考えてもいなかったので・・つい適当に答えてしまう。 「あー、どうだろう。 そん時じゃないとわからないな。 」 『・・・。 』 『・・あら、こっちの部屋じゃなかったわ。 ごめんなさい、あっちよ。 』 咲夜が部屋を間違えるなんて珍しい。 彼女もたまにはうっかりするのだと思いながら、彼女についていく。 心なしか先程より、少し元気がないように見える。 やはり適当に答えたのは悪かったか。 今日、彼女に思いを打ち明けるつもりなのだから、はっきり言えばよかった。 と、少し後悔しながらも案内された部屋に入る。 [newpage] 「ん?咲夜?この部屋真っ暗だぞ?」 「あ、レミリアさんがいるから電気消してるとか?」 話しかけた相手は近くにいるはずなのだが反応がない。 どうしたのかと、振り向いた所で完全に扉を閉められた。 「お、おい、咲夜?どうしたんだ?何かあるのか?」 『・・何もないわ。 』 「え?」 『この部屋には私と貴方以外何もないわ。 』 何を言っているかわからなかった。 大切な話があるからと館に赴き、館を案内され・・・閉じ込められた? 「どういう意味だよ?大切な話があるんだろ・・?」 『必要なくなったわ。 貴方を思う人は沢山いるもの。 だから、私は貴方を独占したいと思っただけなの。 だって貴方が紅魔館に来るのは何故?お嬢様様に会いに来ているから?それとも図書館に用?それとも妹様?なんにせよ、私以外の人との話も貴方はとても楽しく感じる。 』 『貴方にとって私は特別でもなく、ただの仲の良い人でしかないのだもの。 』 『それなら、私が貴方を一人じめするためには・・こうやって貴方に私の魅力を伝えて私以外を見ないようにしてもらうしかないでしょう?』 『本当はこんなつもりなかったの、お嬢様に会わせて、お食事して。 そしてから帰り際に言おうとしてただけだったの・・。 』 『私にとって貴方は特別で格別で、貴方以外は目に見えない、って。 』 『貴方に告白するつもりだったの。 』 『でも・・白玉の庭師の話を聞いて、ふられたりするのが怖くなって、私は・・。 お願いだから私を特別だと思って・・?私が必要だって・・私以外いらないって・・。 』 『貴方が思ってくれるなら、私どんなことでもするから・・。 お願い・・私を見て・・。 』 [newpage]一気にまくし立てられ、反論する時間も与えてくれなかった彼女が、泣き崩れた。 俺自身もこんなことになるとは思わず、頭が混乱し、何を言っていいのか。 何を言えばいいのかがわからない。 だが、これだけは言わなくてはいけない!と頭の底から強く思いが沸いて来る。 「咲夜、落ち着いて聞いてくれ。 」 彼女は俺の声を顔を向ける。 「俺がこの館に来ていた理由は咲夜が居たからだ。 」 「初めて紅魔館に来た時、新手の妖怪に間違われ門番に殴り殺されそうになった時に止めてくれた。 」 「あの時、俺は[この人は俺を分かってくれた。 ]と思ったんだ。 」 「昔から少し特殊な力を使えただけで、妖怪だとか怪物だとか、けなされ続けた俺を見て。 」 「『美鈴!その人は人間よ!やめなさい!』なんてすぐに気付いてくれた。 」 「駆け寄って俺の傷の手当をしてくれた時に[ああ・・俺の思い人はここに居たのか。 ]と思ったよ。 」 「それから君に会う度に幸せだった。 君が笑う度に俺も笑えた。 」 「君が悲しい時には力になりたいと思った。 」 「つたない言葉で申し訳ないけど。 」 「俺は会ってからずっと、君が好きだった。 君を愛していた。 」 思いが溢れ出るとは、この事なのか。 前後の繋がらない思いを言葉にしていた。 考えず、ただ咲夜に伝えたいことだけを伝えた。 ほら、こんなにも簡単に言えた。 今まで何に苦労していたのか・・。 [newpage] 俺の言葉を聞いた咲夜はしばらく泣いていた。 真っ暗なので、どれくらい経ったのかもわからないが。 彼女が泣き止むまで、彼女を抱きしめていた。 しばらくして彼女は泣き止みこう言った。 『・・ごめんなさい。 私は貴方に酷い事を言ったわ・・。 嫌いになったでしょう?』 「いや、俺の思いは変わらない。 そんな咲夜もとても愛しく感じるよ。 」 『・・!』 『あ、ありがとう・・。 その・・じゃあ、私と・・えっと、お付き合い・・してくれるの?』 「ここまで言って、それを断るわけないだろう?むしろ、俺からお願いしたいくらいだよ。 」 『う、嬉しいわ・・。 あ、ちょ・・は、離してくれるかしら。 』 いつまでも抱きしめていたからか、彼女は恥ずかしそうに離れた。 『貴方に抱きしめられるのが嫌だったわけではないの。 』 『これからもよろしくって意味を伝えたかったの。 』 彼女の言葉の意味を知るのは。 彼女が俺に口付けをして、恥ずかしそうにまた胸元に帰ってきてから気付くのだった。

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東方病愛録

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2020-06-05• by ヴォルデモート卿• by ヴォルデモート卿• 2020-05-26• 2020-05-16• by 名無し ID:80q0wKMHqw• 2020-05-01• by 名無し ID:WuHLHSwuIw• 2020-04-22• by 名無し ID:1kFqpg3PBQ• 2020-04-18• by light• 2020-04-09• by 名無し ID:WuHLHSwuIw• 2020-04-07• by 名無し ID:bZsJ7JKCAA• 2020-01-27• by 名無し ID:j9ZccKGzvg.

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