鬼滅の刃 人気すぎ。 鬼滅の刃203話のネタバレ!人間に戻りたがる炭治郎とダサすぎる無惨 | 8ラボ(はちらぼ)

『鬼滅の刃』はなぜ現代人をここまで惹きつけるのか。「失っても戦う物語」のもつ圧倒的魅力(堀井憲一郎)

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『鬼滅の刃』の人気が止まらない! 週刊少年ジャンプで絶賛連載中の少年マンガ 『鬼滅の刃』(きめつのやいば)。 最近異様とも言える盛り上がりを見せていて、ジャンプ読者でなくとも何だか気になっているという人も多いのではないでしょうか?同作のアニメ化大ヒットが引き金となり、累計発行部数は2500万部を突破。 「オリコン年間コミックランキング 2019」では、『鬼滅の刃』が 「コミック作品別」ランキングでシリーズ初の第1位を獲得しました! 実は、コミック年間売上で11年連続首位を守っていた『ONE PIECE』(作者:尾田栄一郎)を抜いたということもあり、コミック業界に衝撃が走りました。 2020年には、劇場版『鬼滅の刃 無限列車編』の公開を控え、また舞台化の上演も予定されています。 『鬼滅の刃』はなぜこれほどまでに人気なのでしょうか?人々を惹きつけてやまないその秘密とは? 自身もファンである古本店『もったいない本舗』のスタッフsakuraが、『鬼滅の刃』の魅力について語りつくします! 『鬼滅の刃』の異色ストーリーとその魅力とは? 『鬼滅の刃』あらすじ 舞台は大正時代の日本。 主人公の竈門 炭治郎(かまど たんじろう)は、亡き父親の代わりに家族の大黒柱となり、炭を売りながら生計を立てて暮らしていた。 ある日、炭治郎は町まで炭を売りに行って家に戻ると、家族は無残にも「鬼」に惨殺されていた。 そして唯一生き残っていた妹の禰󠄀豆子(ねずこ)は、鬼に変容を遂げてしまっていた。 炭治郎は、禰󠄀豆子を人間に戻すため、また家族を殺した鬼に復讐するため鬼狩りへの道へと進むダーク・ファンタジー。 『鬼滅の刃』は、吾峠呼世晴(ごとうげこよはる)さんによる少年漫画で、現在「週刊少年ジャンプ」にて連載中です。 序盤から家族が惨殺されてしまうという驚愕の展開に動揺した読者も多いはず。 本作を読んだ人の多くが「ジャンプらしからぬ作品」と言います。 ジャンプの三大原則といえば「友情・努力・勝利」。 『鬼滅の刃』はその3つを兼ね備えているにもかかわらず、通常のジャンプ作品の中でひときわ異彩を放っています。 それは一体なぜなのでしょうか?それは『鬼滅の刃』が、 「死」という事実に真っ向から向き合っているからだと思います。 多くの少年漫画が死を厭う中、『鬼滅の刃』では重要と思われるキャラでも次々と死んでいきます。 悲しむ間もなく、めまぐるしく変化するストーリーに翻弄され、いつの間にか読者はどっぷりとこのダークな世界観に浸ってしまうのです! また本作は、主人公・炭治郎の驚くべき成長に加え、兄妹や家族の絆も読者の心に深く刻まれます。 それは敵である「鬼」も例外ではなく、忌むべき存在とは言い切ることができない悲哀が見え隠れします。 単純な勧善懲悪で片付けることができないストーリーは、ほかのジャンプ作品とは一線を画しているのではないでしょうか。 あらすじが分かったところで、次は気になるキャラクターを紹介していきます!• <キャラクター紹介>主人公と鬼殺隊の仲間たちを一挙紹介! 『鬼滅の刃』には、たくさんの魅力的なキャラクターが登場します。 主人公・炭治郎をはじめとして、高い身体能力を持つ個性的な登場人物ばかりです。 (少々個性的すぎる傾向はあります。 笑)まずは本作を楽しむうえで欠かすことのできないキーワード「鬼殺隊」「柱」「呼吸法」について確認していきましょう。 表立って活動することは少なく、謎に包まれています。 当主は「お館様」と呼ばれ慕われており、幹部として圧倒的な力を持つ9人の個性的な <柱>がいます。 <柱>未満の隊員はすぐに鬼に殺されてしまうため、<柱>が鬼殺隊を支えていると言っても過言ではありません。 血液に酸素を取り込み、爆発的に身体能力を上げることで鬼の頸を落とすことができます。 この「全集中の呼吸」をずっと継続するには、かなりの鍛錬が必要になるようです。 この呼吸法の始まりは「日の呼吸法」で、そこから水・雷・炎・岩・風などさまざまな流派に分かれていきました。 人気アンケートでは、1位はやはり主人公・炭治郎でしたがそれ以外も魅力的な人物ばかりです。 (単行本10巻巻末にアンケート結果が掲載されています)それぞれの呼吸法とあわせてご紹介します。 <キャラクター相関図> <鬼紹介>上弦・下弦の鬼と鬼舞辻無惨の妖しい魅力とは それでは次に、鬼殺隊が戦うことになる鬼について紹介していきます! 鬼は人を喰らうおぞましい存在ではありますが、もともとは人間だったのです。 『鬼滅の刃』では、鬼が絶命するときに人間だった頃の記憶を取り戻すエピソードが多々あり、それがまた涙を誘います。 「鬼=悪」という構図ではないところに、本作の魅力があるのではないでしょうか。 まずは、炭治郎たちの仇であるキーワード「鬼」「鬼舞辻無惨」「十二鬼月」について見ていきましょう。 もともとは人間でしたが、鬼舞辻無惨の血が体内に入り込むことによって鬼へと変化します。 鬼になると、人間だった頃の記憶が曖昧になり「人を喰いたい」という本能を抑えられなくなってしまいます。 飢餓状態になると家族を食い殺してしまうことも…。 異常に再生能力が高く、身体の一部が切り落とされてもすぐに元通りに。 直射日光を浴びたり、鬼滅隊員の持つ特殊な刀「日輪刀」で頸を落とされると絶命します。 鬼たちの絶対的支配者であり、炭治郎の家族を惨殺し禰󠄀豆子を鬼に変えた張本人。 自らの血を与えることで、人間を鬼に変えることができます。 冷酷無比で、自分に従わない者や役に立たない者は味方でも容赦なく殺すなど、鬼たちを恐怖で支配。 普段は人間の姿で生活しており、いくつかの顔を使い分けています。 しかしながらどこまでも徹底された無慈悲に、ある種の魅力があるのも否定できません。 弱点は日光。 十二鬼月は<上弦の鬼>6人と<下弦の鬼>6人で構成されていて、それぞれ「壱から陸」までの6つの数字でランク付けされます。 (上弦の壱が最も強く、下弦の陸が最も弱い) 上弦の6人は過去100年間顔ぶれが変わらないほど、どれも強大な力を持っていて、<柱>ですら太刀打ちできない可能性があります。 それに比べ下弦の6人は……一部を除いてほぼザコキャラと言っても過言ではありません(笑)鬼殺隊に倒されたり、鬼舞辻に不要と判断され切り捨てられたりするので入れ替わりが激しいのが現実。 鬼舞辻直属の十二鬼月に選ばれたからと言って、その地位が安泰なわけではないようですね。 ここがすごい!『鬼滅の刃』人気の秘密を徹底考察 『鬼滅の刃』のだいたいのあらすじやキャラクターは理解できたでしょうか?それでは、いよいよ本作人気の秘密に迫っていきます。 本作は、主人公・炭治郎の家族が鬼に惨殺されるところから物語は始まります。 かろうじて鬼となって生き残った妹・禰󠄀豆子は、本能的な鬼の習性から炭治郎に襲い掛かりますが、炭治郎は決して妹を見捨てることはありません。 禰󠄀豆子に、「頑張れ」と何度も何度も呼びかけるのです。 自分の大切な家族は、命をかけて守るという覚悟があります。 また、敵であるはずの鬼も例外ではありません。 元々人間だった頃は、鬼にだって大切な家族がいました。 鬼となれば、人間の頃の記憶が曖昧になりますが、死ぬ直前には走馬灯のように昔の思い出がよみがえることも。 幸せだったころの記憶に涙しながら、朽ち果てていくのです。 そんな哀しいエピソードもまた、物語に深みをもたせているのではないでしょうか。 重要人物と思われたキャラですら、あっさりと命を落としてしまうのです。 「仲間」との絆に重きをおくジャンプとしては異例のことですし、物語だけ追いかけると究極の鬱展開になるはず。 でも『鬼滅の刃』を読んでいても、少しも暗い気持ちになったことはありません。 それは何故なのでしょうか? 本作では、あちこちでプッと吹き出すようなユーモアが織り交ぜられているからなんです。 生真面目すぎる炭治郎、女の子が大好きな善逸、もはや野生児としか言いようがない伊之助など個性的すぎるキャラたちの掛け合いが面白く、それが絶妙なタイミングで入ってきます。 「なぜそれを今!」と吹き出してしまうことも多く、シリアス展開の中でも遊び心を忘れることはありません。 そもそも家族を鬼に殺される前は、炭治郎は年下の弟や妹たちの面倒をよく見ていたエピソードがあります。 弟たちにひもじい思いをさせたくないからよく働き、禰󠄀豆子の着物の新調まで考えるくらい妹思いです。 そんな環境で育った炭治郎は、長男という意識を強く持っていて、作中でも『すごい痛いのを我慢してた!! 俺は長男だから我慢できたけど 次男だったら我慢できなかった』 と回想するシーンも。 そんな頼れる兄貴っぷりが、周りの人間を惹きつけるのかもしれません。 それに比べて、妹の禰󠄀豆子は天性の愛されキャラです。 愛らしい外見に加え(炭治郎曰く、禰󠄀豆子は町でも評判の美人)、人間だった頃の素直で気立ての良い性格は鬼になってからも健在。 もしかすると、人間でいた頃より鬼になってからのほうが可愛く見えるかも?!本来鬼を抹殺する立場である<柱>たちも、禰󠄀豆子のことは可愛がっている様子。 彼女には、愛さずにはいられないオーラが漂っているようです。 でも鬼の世界は無慈悲なほどに徹底された「実力主義」の世界なのです。 鬼たちの絶対的な支配者である鬼舞辻無惨直属の十二鬼月の間では、特にその傾向が顕著になります。 鬼舞辻を頂点にした、まさに鬼のカースト制度。 力がない鬼は、鬼舞辻に「不要」と判断されすぐに殺されてしまいます。 ちなみに鬼にも「死にたくない」という感情があります。 鬼舞辻の一言一句に恐れおののき、なんとか気に入られたい、鬼舞辻の不興を買わないようにしようという打算が働きますが、その思考すら読まれてしまうという圧倒的恐怖。 十二鬼月は、鬼殺隊でいう<柱>のようなものですが、人間の組織に比べるとはるかに命がけのやりとりのようですね。 全く似ていないようで、どこか同じ空気感を感じる2人。 鬼と人間それぞれを束ねる鬼舞辻と耀哉は、どのように頂点に君臨するようになったのでしょうか。 鬼舞辻無惨は、圧倒的な「恐怖」と「力」で支配をするタイプ。 自分の血で人間を鬼に変えるという能力のほか、相手の心を読んだり、さらに自らの名前を口にした鬼を殺すことができる呪いも発動することができます。 気に入らないものは排除するという強硬派です。 対して、鬼殺隊をまとめる産屋敷耀哉は穏やかで物静かな人柄。 炭治郎が耀哉に声をかけられ、落ち着きとともに不思議な高揚感を味わったのもこの声が関係している様子。 鬼殺隊員はみな耀哉に忠誠を誓っています。 『鬼滅の刃』名言ランキング|果たして第1位は? 『鬼滅の刃』には、数えきれないほどの名言があります。 相手を思いやる言葉。 強くなるためにあえて相手を突き放す言葉。 腹の底から絞り出すような強い信念を持った言葉。 どれもが胸に強く響き、そのフレーズだけで鮮やかに感動がよみがえります。 皆さんはどの名言が一番心に残っていますか?ランキング形式で見ていきましょう! 10位 『鬼滅の刃』は、 TVアニメ化もされており2019年4月から約半年間テレビ放送されました。 このアニメは「神作画」「クオリティが高すぎる」と大反響を呼び、世間では社会現象とまで報道されました。 原作マンガを読んでいなかった人たちがたちまち原作を買いに走り、あちこちの書店で品切れになるという事態に!重版が追いつかないというのは、まさにこういうことを言うのでしょうね。 アニメ版『鬼滅の刃』は、作画、音楽、演出、声優に到るまですべてが素晴らしく、アニメをきっかけに原作のファンになった人が多いというのもうなずけます。 特にバトルシーンは「圧巻」の一言で、正直ここまでクオリティの高い作画は見たことがありません。 制作スタッフのなみなみならぬ努力の賜物と言えるのではないでしょうか。 原作派の人でも、絶対にアニメにハマってしまうことでしょう。 ちなみに、現在アニメ化されているのは原作の1~7巻冒頭まで。 原作は読んだけれどアニメは観ていないという方。 原作読んでないけどアニメから入っても大丈夫?という方。 ぜひともこの神アニメをご覧下さい!配信サービスをはじめ、DVD&Blu-rayでも順次発売されています。 劇場版『鬼滅の刃 無限列車編』公開情報 2019年に放送された『鬼滅の刃』テレビアニメ最終話で、 劇場版『鬼滅の刃 無限列車編』の制作が告知されました。 この発表に狂喜乱舞したファンも多いはず!なぜなら<柱>の一人である煉獄さんの、他の追随を許さない圧倒的な力とおおらかな人柄が際立つ無限列車編は、原作の中でも特に人気のあるエピソードだからです。 劇場版『鬼滅の刃 無限列車編』は、原作7、8巻の内容がまるまる1本の映画として収められることになるようです。 スタッフやキャストはテレビアニメより続投となるので、アニメの勢いを保ったままの公開となりそうですね。 公開は2020年ということなので、さらなる続報が待たれます。 炭治郎をはじめとする鬼殺隊のメンバーが、短期間のうちに40名以上の行方不明者を出しているという"無限列車"の捜索に乗り出すところから物語は始まります。 不気味に歌う下限の鬼との死闘、そして鬼殺隊最強の剣士である<柱>の一人・煉獄杏寿郎の圧倒的な強さと見どころたっぷりの無限列車編。 ジャンプ発売日ごとに話題になる「鬼滅の刃」ですが、劇場版ではどんな魅力を見せてくれるのか、今からとても待ち遠しいですね!• まとめ ここまで『鬼滅の刃』の人気の秘密について語ってきましたが、いかがでしたでしょうか?現在進行形のジャンプ読者はもちろん、今まで全く少年漫画に興味のなかった人でもとことんハマってしまうような魅力が本作にはあります。 幅広い年代の人気と注目を集め続ける『鬼滅の刃』は、今や重版に次ぐ重版、またコミケでも大人気でもはやジャンプの看板漫画になりつつあります。 正直怖いくらいに勢いのある漫画で、いつふっと最終回を迎えるのかと戦々恐々としているsakuraですが、どんなに仲間が離脱しようとも必ず最後まで見届けたいと思っています。 ここまでお読み頂いた皆さんは、鬼滅ファンでしょうか?それとも未読の方でしょうか?未読の方は、まずは是非原作コミックを読まれることをおすすめします。 とにかく続きが気になる展開なので、既刊コミックすべて手元に準備してから一気に読み進めて下さいね。 jpを宣伝しリンクすることによってサイトが紹介料を獲得できる手段を提供することを目的に設定されたアフィリエイトプログラムである、Amazonアソシエイト・プログラムの参加者です。 ライティング担当 : sakura 札幌在住30代。 国内・海外問わず本(主にフィクション)をこよなく愛する。 ミステリー、ホラー、ファンタジーが特に好み。 好きな作家は恩田陸、上橋菜穂子、綾辻行人ほか多数。 永遠のバイブルは北方謙三の『三国志』。 アガサ・クリスティーの『アクロイド殺し』で衝撃を受けて以来、叙述トリックにはまり、ラストですべてがひっくり返される「大どんでん返し」本を求めてやまない。 週末はドライブがてら本屋巡りをするのが趣味。

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『鬼滅の刃』の人気が止まらない!その魅力と秘密を徹底考察!

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鬼滅の刃の人気は一時的ですか?最近鬼滅のファンが沸きすぎて...

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いまのジャンプでまず最初に読まれる『鬼滅の刃』の強さ 『鬼滅の刃』の人気がとどまるところを知らない。 テレビ番組でいろいろと特集され、街中で人が噂をしているのを耳にする。 日本中を席巻しているようなブームである。 人を喰らう鬼たちと、それと戦う若者たちのお話である。 私は何年か前から週刊少年ジャンプを毎号読んでいるので、『鬼滅の刃』は初期のころから読んでいる。 とはいえ1話からではなく40話すぎくらいからだけど、熱心に読んでいる。 途中から読み始めたから最初はただ話を追ってるだけだったが、汽車での戦い(無限列車)あたりからぐぐぐっとつかまれ、それ以来とても熱心にジャンプで連載を追っている。 その、少年ジャンプに連載されている本編が、いま、熱い。 大詰めの大きな戦いが続いている。 毎週、目が離せない。 去年2019年の11月、土曜日に発売された最新刊ジャンプを持っていたとき、会った学生が「あ、新しいジャンプですか、鬼滅だけ読ませてくださいよ」とまだ私が読む前のジャンプを奪うようにして読み始めたことがあった。 「内容を話したら許さんからな」との言葉も聞き流して、むさぼるように読んでいた。 2019年後半から、連載からも目が離せなくなっている。 いまも、ジャンプを買うと、何をおいてもまず『鬼滅の刃』から読む。 かつての『あしたのジョー』ブームに迫るその熱狂ぶり 1973年をおもいだす。 私が高校一年だったその春は、少年マガジンに連載されている『あしたのジョー』がまもなく連載終了しそうだということで、日本中の漫画ファンが浮き足立っていた。 高校から帰る京阪電車のなかで、私の持っている少年マガジンを見つけた知らない若いサラリーマンが「あ、マガジンやん、ジョーがどうなったか見せてくれへんか」と声をかけてきたので、しばし貸したことがあった。 ジョーと世界チャンピオンとの戦いはかなり長い間続いており、すでに矢吹丈がぼろぼろになっているので、この戦いの末にジョーは死んでしまうのではないか、という噂が流れていたのだ(SNSがなく携帯電話さえなくてもそういう噂はあっという間に漫画ファンのあいだを走っていくのである)。 いったいどうなるのだ、とみんなやきもきして少年マガジンの発売を待っていた時代だった。 マガジンを貸してあげたお兄さんは、ジョーを読んだあとほかの漫画も読みつづけていたので、おれ次の五条駅で降りるから、と返してもらった。 高校に入ってすぐの春である。 それをおもいだしてしまった。 1973年の『あしたのジョー』と2019年の『鬼滅の刃』をめぐる状況は、なんだか似ているのだ。 『鬼滅の刃』人気は、突然、巻き起こった。 わかりやすくアニメ放送から起こった。 2019年4月からアニメが放送され、これで大人気になった。 アニメの力は強い。 われわれは、ひょっとしてアニメの力を借りないと漫画さえもきちんと読み込めなくなっているのかもしれない(違うとおもいたいが)。 アニメは、漫画家になりかわり、その作品の深い意図と意味を丁寧に説明する役を担ってくれている。 アニメを見てから漫画を見直すと、いくつも読み落としていたことに気づかされる。 アニメ・クリエイターの力はすごい。 アニメ化されるまでの『鬼滅の刃』人気は、まあ、ふつうだった。 ふつうというのがどれぐらいかはむずかしいところだが、ふつうに人気がある、というレベルだった。 私が引き込まれて『鬼滅の刃』をジャンプ一番の楽しみにしたのは2017年の途中からである。 でも当時、漫画好きの若者に「鬼滅っていいよね」と言っても、反応はかなり中途半端だった。 漫画好きが集まっていても(漫画おたくの集会でも)『鬼滅の刃』の話はときにスルーされるレベルだった。 2017年当時、少年ジャンプ連載で話題になっていたのは、最初の脱出を成し遂げる前の『約束のネバーランド』と、まだまだ世界がどうなるのかわからない『Dr.STONE』だったとおもう。 まだ『銀魂』も連載されていた。 『鬼滅の刃』が人気トップとは言えない状況だった。 人も鬼も隔てなく描かれる『鬼滅の刃』の深い世界 2019年4月からのアニメ放送で、世界は一変した。 多くの人がこの作品の持つ底力と圧倒的な魅力に気がついたのだ。 『鬼滅の刃』は、なぜそこまで現代人を惹きつけるのだろうか。 私が惹かれた理由は、わりと簡単である。 せつないからだ。 人の生死と運命を正面から描き、生きることのせつなさを訴えてくる。 そこに、はまった。 この優れた漫画の特徴は、すべての登場人物を丁寧に描いているところにある。 すべてに作者の感情が通っている。 それは一回きりしか登場しない者や鬼たちでも同じである。 すべてのものは、それぞれのバックボーンを持って、生き、死んでいる。 それを描いている。 言ってしまえばキャラクターの設定が細かいということだが、それは作者の創作愛が全存在に注がれている、ことでもある。 この作品はそうである。 生きとし生けるものに敬意を抱き、慈しみを持つ。 それは、主人公竈門炭治郎を通して、われわれに送られている作者の強いメッセージでもある。 悪であろうと、醜かろうと、みんな必死で生きている。 死ぬとしても、滅ぼされるとしても、それまでは必死で生きている。 その姿をみよ。 死にゆく者たちであってもその姿を直視せよ。 そういうメッセージを感じる。 強く、冷徹でありながら、愛に満ちている。 それが読む者に伝わってくる。 それを「せつなさ」ととらえるのは、これは個人の感覚だ。 人によっては「強さ」だというだろうし「愛」という人もいるだろう。 「あらゆるものに対する優しさ」でもあるし「滅ぶものを見つめる冷徹さ」でもある。 「強い哀しみに耐えること」だととらえることもできる。 いろんなものが混じり、それが混然となって読む者を圧倒的に包み込んでくる。 痺れるようにただ読み続けるしかない。 「生きることと死ぬこと」の覚悟を描く凄み 「生きることと死ぬこと」を正面から描いた作品でもある。 鬼がおり、人を襲って喰らう世界が描かれている。 それを防ごうと主人公たちは戦いつづける。 誰もがいつ死ぬかもしれない世界だ。 その空気が描かれている。 そしてわれわれの生きてる世界は、ひょっとしたらこの鬼滅の世界と同じではないのか、とふっと考えさせられる。 われわれの世界だって、ただ鬼がいないだけで、誰もがいつ死んでもおかしくない。 生きとし生けるものをいつくしむように描いているのは、それらはいつ失われてもおかしくない、とおもっているからだろう。 そういう覚悟がある。 主人公にあって、作者にある。 読者も腹をくくらないといけない。 そこに惹かれていく。 人間の敵である鬼の、その最後の瞬間の感情がたびたび描かれている。 「身勝手で自分のことだけを考えている鬼たち」でさえ、その存在が消えゆくときには、いろんな感情を抱いている。 そういうシーンがたびたび現れる。 おれは死ぬのか、と滅する直前の鬼が気づく。 このまま人を喰らいつづけてノウノウと生き続けるつもりだった鬼が、突然、とてつもなく強い剣士によって命を絶たれ、そんなことは予想もしてなかった、と驚いている。 その鬼の感情に胸が揺さぶられるのである。 退治されて当然とおもって見ていた「悪」が、かつては弱い人間だったこと、彼にも彼なりの感情があったこと、それらが最後の最後で描かれ、その意外なおもいの強さに心打たれる。 不思議な感情を手渡されてしまう。 そこがこの漫画の凄いところである。 死んで当然の「悪い鬼」が死ぬときでさえ、何かしら感情を揺さぶられるのだ。 ましてや人が死ぬときとなると。 せつない。 鬼を退治する剣士たちは、刀と自分の技術だけで戦っている。 ほかに武器がない(毒を得意とする専門部隊がいるくらい)。 刀以外は、何も持ってない。 ほぼ生身で、鬼と戦う。 正々堂々としている。 そして正々堂々はやはり脆 もろ い。 そこがこの漫画のもうひとつの魅力である。 逃げも隠れもしないが、鬼の前では圧倒的に強いわけではない。 いつもぎりぎりだ。 力をあわせ、力のかぎりを尽くし、ぎりぎりに戦う。 勝つこともあれば、敗れることもある。 正々堂々としている。 人として、こう生きなければ、とおもわされる姿である。 『鬼滅の刃』で戦う人たちは、堂々として正しい。 正しくて、せつない。 そしてさほどに強いわけではない。 そういう物語である。 「失ったものは取り戻せない」覚悟を決めて戦う物語の魅力 透徹した視点からいえば、滅びの物語でもある。 主人公やその仲間たちは、常に戦っている。 戦っているが、勝ったところで得るものはない。 勝つと、これから起こる被害を防げる、というにすぎない。 負けると失う。 そして、しばしば負ける。 仲間を失うし、身体の一部を失うこともあれば、戦闘能力を失ったりもする。 そのとき守れなかった人間をすべて失ってしまう。 ときには勝つが、勝って現状維持である。 何とか滅びを救おうとするだけの物語だ。 負けると失う。 つねに失っていく物語だ。 正しく、哀しく、せつない。 物語冒頭第一話で、主人公の炭治郎はいきなり家族を失う。 失ったものは取り戻せない。 失ったものを戻す物語ではない。 亡くなった母や弟妹は、もう取り戻すことはない。 それでも戦う。 鬼になって生き残った妹・禰豆子(ねづこ)を人間に戻す、というのは、いわば物語を前に進ませる些細な設定でしかない。 失ったものは戻せない、 勝ったところで現状維持にしかならない。 世界は祝福してくれない。 それでもきみは戦うのか、と問いづつける物語である。 戦うしかない。 小さく呟くだけで、心震えてしまう。 そう決意する人を見守っていると心熱くなる。 読んで、明るく元気になる物語ではない。 でも読んで「しっかり生きよう」と決意させてくれる物語だ。 2020年に大流行した『鬼滅の刃』は喪失の物語であった、ということは記憶しておいたほうがいい。 私たちはいま「失っても戦う話」に心を熱くしているのだ。

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