重力 と 引力。 重力と引力って何が違うの?

運動、エネルギー

重力 と 引力

この式を変形して代入すると、地球の質量や周回する物体の速度などを求めることができるので確かに便利なのですが、悲しいかな、 「万有引力と重力は同じものなんだな」 という 誤解を招く原因となっています。 少しだけ、次にお話することを覚えておいてください。 地表にはたらく「遠心力」 既に知っているかと思いますが、太陽のまわりをまわっている地球は、自分自身も回転しています 自転。 つまり地上にいる私たちは、円運動している地球に乗っているようなものです。 でもお話しましたが、円運動している物体に観測者が乗っている時、観測者は遠心力を受けていることになりますので、私たちも地球の自転による遠心力を受けています。 また、万有引力は地球の中心方向にはたらくので、地上にいる人や物体にはたらく力を図示すると、下記のようになります。 重力は 万有引力と遠心力の合力で、向きは地球の中心方向ではありません。 つまりこの図から、 万有引力=重力ではないことがわかります。 理由は大きさが桁違いだから ではなぜ、問題集などでは「万有引力=重力」とした関係式が使えるのでしょうか。 その理由は、それぞれの力の「大きさ」にあります。 地球はとてつもなく大きいので、他の物体に及ぼす万有引力もとても大きくなります。 ですが地球の万有引力と比較すると、地上の物体にはたらく遠心力は、実は微々たるものなのです。 仮に遠心力の大きさを1とすると、万有引力の大きさは何と250~300にもなります。 要するに、万有引力と比べて遠心力はとても小さいので、 無視して考えることができるのです。 例え物体が地上にあろうとも、「万有引力=重力」とみなして解いていくことができるのは、このように大きさが違い過ぎるからなのです。 なぜなら地球の半径と比べると、身長の高さ程度の変化なんてほとんど動いてないようなもので、計算上何ら影響はないからです。 例えばバランスボールの上にゴマ粒がのっていたとして、そのゴマ粒がミリ単位で動いても、バランスボールの中心とゴマ粒との距離は変わってないも同然ですよね。 このように宇宙や地球が絡む運動は、とても小さい量は無いものと見なす処理 =近似 がしばしば使われますので、頭の隅に入れておいてもらえればと思います。

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月の重力は、なぜ地球の重力の6分の1なのですか?

重力 と 引力

引力とは? 「引力」を辞書で調べてみると、以下のように解説されています。 「 二つの物体が互いに引きあう力。 質量をもつすべての物体の間に働く万有引力、電荷どうしの間に働く電気力、分子の間に働く分子間力などがある」 出典:デジタル大辞泉(小学館) これだけではよくわかりませんね。 もう少しわかりやすく説明してみましょう。 地球は丸いですが、普通に考えたら落っこちるはずです。 でも、落ちないのは、何かの力が地球の中心に向かって引っ張っているからです。 この力が引力です。 引力は「万有引力」を略した言葉です。 ニュートンがリンゴが木から落ちるのをみて、万有引力を発見したのはあまりにも有名ですね。 重力とは? 同様に「重力」を辞書で調べてみると、以下のように解説されています。 「 地球上の物体が地球から受ける引力で、物体の重さの原因となっている力。 地球の万有引力と地球自転による遠心力との合力」 出典:デジタル大辞泉(小学館) これもよくわかりませんね。 地球上で物体に作用する力は、引力だけではありません。 地球は自転しているため、外側に向けて遠心力が働きます。 重力は、この遠心力と引力を足し合わせた力 合力 のことをいいます。 もし重力が無くなったら、我々は遠心力によって宇宙に向かって放り投げられることになります。 たとえて言えば、糸の先に重りをぶら下げてぐるぐる回してる時に糸が切れた状態と考えればいいでしょう。 ちなみに、地球は北極・南極の極地点よりも赤道付近の方が、自転スピードが速いため、赤道にかかる遠心力が最も大きくなります。 引力と重力の違い 引力と重力の違いを数式で言うと、以下のようになります。 空中で物を離すと、その物体は下に落ちますね。 これは物体に重力が働いているからです。 引力のため、下に落ちるという言い方をよくしますが、実際は地球は自転しているので、地球上の物体は引力だけでなく、遠心力の影響も受けます。 したがって、地球上では、引力に自転による遠心力が加わったものを重力というのです。 ちなみに、重力と遠心力は地球から離れれば離れるほど、小さくなります。 無重力地帯という言葉がありますが、これは引力と遠心力がなくなることで、重力がゼロの状態になることを意味します。 まとめ 引力と重力の違いを解説しましたが、理解して頂けたでしょうか? 大雑把に言えば、引力も重力も地球の中心に向かって引っ張られている力です。 重力は引力に遠心力が加わったものだと思ってもらえばいいでしょう。 ということで、この記事が参考になれば幸いです。

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地球の引力と重力のはたらきとは? わかりやすく解説!

重力 と 引力

Lesson370 「引力」と「重力」の違い 菊「底知れぬ力を感じたんだよ」 菊「底知れぬ力……」 ケビン「菊サン、ドウシタノ? 底知れぬ力って……、なんだか不穏な感じもシマスケド」 菊「ある若者を占っていて感じたんだよ。 とてつもない「引力」を……。 占っているこちらが吸いこまれそうだったよ……」 ケビン「大物になるんでショウカ?」 菊「そうだねぇ。 正しく育ってほしいものだよ。 一歩間違うと……」 ケビン「菊サンの占い、当たるからネ」 菊「それにしても最近、占いをするとドッと疲れるようになってね……。 昔よりも地球の「引力」を重たく感じるようになっちまったよ」 ケビン「厳密に言えば、そこは「重力」ダケドネ。 占いってパワーを使うんデスネ~。 今回は「引力」と「重力」について解説シマショウ」 今回は「引力」と「重力」の違いを説明していきましょう。 「引力」とは、物体がお互いに引っ張り合う力のこと。 英国の物理学者ニュートンは、質量を持つ全ての物体に「引力」があることを発見しました。 これを「万有引力」といいます。 二つの物体の間に働く万有引力は、二つの物体の質量の積に比例し、距離の2乗に反比例。 例えば、海の潮の満ち引きは、地球と月の「引力」の影響で起こります。 一方の「重力」は、地球が持つ「引力」と地球の自転による「遠心力」を合わせた力のこと。 地球上の全ての物体には地球の「重力」がかかります。 遠心力は自転軸に対し垂直にかかるので、赤道上が最も大きく、北極、南極に近付くほど小さくなります。 地球が楕円体であることも手伝って、赤道上の「重力」と北極点での「重力」は異なり、その左派およそ0.5%。 北極点で体重100キロの人は、赤道上では99.5キロに。 ケビン「遠心力の影響はとても小さいので、地球の「重力」と「引力」はほとんど同じです」 菊「月よ! 私に力を!」 菊「お月様が私に力を与えてくれるんだよ」 ケビン「中2か! 菊サンでも、ここは突っ込んでおきたいところデース」 菊「ケビンに褒められたよ」 ケビン「「重力」があるお陰で私たちは地球で暮らせるのデスネ。 月や他の太陽系惑星、太陽にも「重力」がアリマス」 「引力」は「物体が互いに引き合う力」のこと。 「重力」は「地球の引力と自転の遠心力を合わせた力」のこと。

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