心不全 症状。 心不全とはなにか|高齢者の心不全|心臓病の知識|公益法人 日本心臓財団

慢性心不全とは?原因や症状に関する基本情報

心不全 症状

スポンサーリンク 心臓の病気と聞くと、激しい胸の痛みや、嘔吐してしまうといったイメージがある人も多いかと思います。 そのため、突然の吐き気や嘔吐に襲われた場合に心不全ではないかと心配になってしまうこともあるでしょう。 心不全で起こる症状にはどのようなものがあるか、また吐き気や嘔吐を伴う心臓病について紹介します。 【心不全の症状とは】 何らかの原因によって心臓のポンプ機能が弱くなってしまう心不全では、全身に血液を送れなくなってしまうことで体に様々な影響が現れます。 心臓にはきれいな血液を体に循環させる役割だけでなく、腎臓とバランスを取りながら体内の水分量を調整する働きもあります。 そのため、心不全を引き起こすと体内に余計な水分が溜まってしまい、むくみが引き起こされます。 むくみは顔や足など見える部分だけでなく、全身の臓器でも見られます。 肺に水が溜まることにより、呼吸が上手くできずに咳やピンク色で泡状の痰が出るといった症状も特徴的です。 また、消化器官の粘膜がむくむと食欲の低下や腹部の膨満感、吐き気、消化不良などが起こります。 スポンサーリンク 【心筋梗塞が原因で引き起こされる吐き気や嘔吐】 心不全そのものは病気ではなく、心臓の病気が原因で引き起こされる症状のことを示します。 そして、心不全を引き起こす原因の1つに心筋梗塞があります。 心筋梗塞には激しい胸痛や動悸が5分以上、場合によっては数十分にも及び続き、冷や汗が出たり吐き気を感じることもあります。 また、嘔吐を伴う場合もあります。 このような症状が続く場合には救急車を呼び、すぐに病院での治療が必要になります。 しかし、心筋梗塞の中には特徴的な激しい胸の痛みが無く、吐き気や倦怠感といった症状だけで気が付いたら進行している場合もあるため注意が必要です。 心不全の症状は体のむくみや吐き気、倦怠感など自覚していても大きな病気だとなかなか判断できないものも多いです。 しかし、その原因となっている心臓の病気進んでいる可能性があるため、体の不調が見られたら病院で検査を受けることをおすすめします。 また、強い胸痛や嘔吐などを伴うと考えがちな心筋梗塞も、中には胸の痛みも嘔吐もないままで進むケースもあるため注意が必要です。 スポンサーリンク 心筋梗塞後、心筋梗塞のリスクが高い人でも入れる生命保険 心筋梗塞後、生命保険に加入するのは基本的には難しいです。 どうしても制限されてしまいます。 しかし、生命保険に加入することが出来ます。 この保険の種類を引受緩和型保険と言います。 一般的な保険よりは割高になりますが、遅くはありません。 加入することが出来ます。 一定の条件はありますので保険のプロに相談を検討してみてはいかがでしょうか。 オススメの保険相談所を紹介しておきますので参考にしてみてください。 もちろん相談は無料です。

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【獣医師監修】犬の心不全について 症状や原因、治療と予防法

心不全 症状

怖い心不全の初期症状ですが、あまりに月並みで驚くほどありふれています。 特徴がありません。 弱った心臓におこる最初の重要な症状ですが、動くと疲れやすい、息切れ、ドキドキする等です。 こんな症状なら別の病気でもよくありますから、心不全とは考えず勘違いしてしまいます。 誤解される病気は、年のせい、風邪、過労等です。 放置するかも知れません。 一部の人には心不全が隠れていますが、この症状から心不全を思いつくのは無理でしょう。 もし治療しても治りにくく長引くなら、心不全を疑って専門医に相談するとよいでしょう。 以上はゆっくり病気が進行する 慢性心不全のお話しです。 急に心不全になる 急性心不全は違います。 発症したら苦しくて誰もが急いで病院に向かうでしょう。 今日は急性心不全と較べはるかに数が多く穏やかな 慢性心不全についてお話します。 心不全の初期症状は、あまりに月並み! 心不全が進行した重い症状なら誰でもその異常さに気付きます。 しかし心不全が最初に現れる初期の症状は意外に軽くて気付かなく見落とされるか他の病気と勘違いされてしまいます。 あまりに月並みでありふれた症状だからです。 自分に心臓病があると知らないなら、初期の心不全症状は別の病気だと誤解されてしまいます。 例えば、「疲れだろう」、「貧血のためだろう」、「年のせいだろう」、「たばこを吸っているからだろう」、「無理がたたったのだろう」などです。 誤解してしまうと軽く見て病院を受診しないかもしれません。 出来るだけ早く心不全の原因となった心臓病を発見し治療を開始しなければなりません。 治療を開始しなければ心不全は進行していくからです。 誤解されやすいそんな心不全の初期の症状についてお話しします。 注意:慢性心不全と急性心不全の違い 心不全には慢性心不全と急性心不全があります。 心臓病の進行が穏やかで心不全がゆっくりと進行していくのが 慢性心不全で、突然の心臓病発症でいきなり重い心不全になってしまうのが 急性心不全です。 心筋梗塞、狭心症、心房細動、房室ブロック、洞不全症候群、拡張型心筋症、肥大型心筋症、心臓弁膜症などの心臓病を長年放置していたり、十分な治療や管理をしなかった時には徐々に心不全の症状が現れます。 それを慢性心不全といいます。 一方それらの心臓病が初めて発症した時、短時間のうちに危険な状態になってしまう急性心不全もあります。 それは急性心筋梗塞や狭心症発作時におこる 虚血性心不全、発作性心房細動や心室頻拍が起った時になる 頻脈性心不全、風邪などのウイルス感染症がきっかけでおこる急性心筋炎に合併する 心筋炎性心不全、高度徐脈に陥った時になる 徐脈性心不全等です。 患者は慢性のほうが圧倒的に多数です。 急性心不全は症状が激しく、ほとんどの患者さんはすぐ病院に直行するでしょう。 今日は数の少ない急性心不全ではなく、よくある慢性心不全についてお話します。 軽い運動なのに脚が疲れるようになって「おかしいな、体力が落ちたな」と感じるようになります。 医学用語でこの状態を肺うっ血,肺水腫,胸水等と言いますが、心不全では肺の酸素取り込み能力が落ちるために全身の慢性的な酸素不足状態となり、疲れやすく心臓がドキドキと速く動くようになります。 軽い運動で、呼吸が荒くなり、心臓はドキドキして、息が苦しくハァハァします。 軽い仕事や運動でも酸素不足が原因ですぐに疲れ易くて息が切れるのです。 この段階は心不全の初期症状を超えて中程度の段階に来ていると言えます。 最初は足のすねがむくみます。 すねに靴下の痕が残ったり,指で強く押すとはっきりした凹みの痕が残ります。 次にお腹の肝臓や胃腸の周囲にも水が貯まりますと、肝臓が腫れたり押すと痛みがあったり,お腹全体が少し盛り上がって膨れてきたり,食欲がなくなったりします。 この症状は患者さんには自覚しにくいでしょう。 肺にたまった水を外に吐き出すために、咳や痰がでるようになります。 瞼がはれるのが一番分かりやすいでしょう。 過剰な水が、体の一番低い位置の脚から始まり、おなかへと次に高い所まできて、体で一番高い場所の顔にまで水がたまった証拠です。 この段階では全身に貯まった過剰な大量の水分のため、体重は少なくとも5キロ以上は増えているでしょう。 10キロ以上くらい増えていることもあります。 中程度から重症のレベルに入った段階です。 ここまでくれば心不全の初期症状ではありません。 どこで、病気と気づくか? 症状の進行段階をお話ししましたが、患者さんがどの段階で自分の健康状態の明らかな異常に気付くかです。 最初の初期段階の症状は軽いので、もし自分が心臓病だと気付いてなければ、これだけで自分が心不全だと思う人はいないでしょう。 多くの人は「疲れだろう」、「過労だろう」、「風邪だろう」等と納得して何もしないかも知れません。 自分が心臓病で治療中の人でさえ、初めての心不全発症なら、心臓病だと知らない人と同じで、この段階では心不全だと気付かないかも知れません。 主治医にもその症状を話さないことも多いのです。 話せば心不全のチェックをするのですが、患者さんが何も言わなければ主治医も心不全発症と気付かず確認の検査も始まりません。 心不全の症状を、別の病気と間違える! 「動くと疲れる、息切れ、ドキドキする」こんな病気は心不全以外にもたくさんあります。 患者さんが自分の症状を心不全とは思わず別の病気と勘違いしてしまうことは全く普通のことです。 そしてそれが心不全の発見を遅らせてしまうことになるのです。 患者さんや診察した医師までもが間違えてしまうよくある病気とは、 間違えやすいのは・・ 運動不足、年のせい、過労、睡眠不足、ストレス過多、肥満、風邪など 似た症状が、心不全以外でもある ・癌、白血病など悪性腫瘍 ・肺気腫などの呼吸器疾患 ・貧血などの血液疾患 ・高血圧、低血圧など血圧異常 ・慢性下痢、慢性肝炎などの消化管・肝臓疾患 ・うつ病などの精神・神経科的疾患 ・甲状腺機能低下、更年期障害などの内分泌疾患 ・感染症、結核などの慢性の感染症 ・糖尿病の高血糖状態など ・糸球体腎炎などの腎臓・泌尿器系疾患 ・ビタミン欠乏症、電解質異常など 多くは、心不全ではない 私たちの様な第一線クリニックなら、こんな心不全初期症状と似たような症状を示す患者さんで一番多い原因は、「日頃の運動不足で身体機能が落ちている人」でしょう。 そしてこれは病気ではありません。 もし病気がその原因なら、高血圧、貧血、肺の病気、悪性腫瘍などの体力消耗疾患、肝臓病、心臓病などが大雑把な頻度の順番です。 心臓病が原因である心不全は実際には少ない部類になると思います。 だからこそ「動くと疲れやすい、息切れ、ドキドキする」が起きても普通は心不全だと考えなく別の病気と考えてしまうのです。 そして大半はそれで間違いないのですが・・・。 しかし一部の人では確かに心不全はあるのです。 残念ながら、症状だけから心不全だと予想することは困難です。 初期の心不全なら、病院でいろんな角度から総合的に検査する必要があります。 医師にとってもそれを心不全だと判断するのはなかなか難しいのです。 心不全を疑う場合 自分が心不全ではないかと疑うべき目安は、 「動くと疲れやすい、息切れ、ドキドキする」の症状があって、それがなかなか治らない。 病院にかかって心不全以外の様々な検査と治療をしても、治療の効果があまりはっきりしないような場合です。 「心不全を心配しています」と内科医、できれば専門医にはっきりと言って相談ください。 心不全の診断は複数の検査を組み合わせて多方面からしますので、少し時間がかかるでしょう。 初期段階の心不全であれば、診断はかなり難しくなります。 一般的ですが、病気はすべて初期段階の方が診断が難しいものであると憶えておいて下さい。 重症になって全ての所見が揃えば、診断は研修医でもできるものです。 初期の心不全では、患者さんと同じように医師も見逃してしまうチャンスが多くなるでしょう。 私たちのクリニックでは「動くと疲れやすい、息切れする、ドキドキする」で受診する方は少なくありませんが、その原因が心不全である場合は非常に少ないのが現実です。 心不全を起こす心臓病はたくさんあります。 その病名を全部並べて書いても、皆さんには何の役にも立たないでしょう。 普段から元気に生活していて、心臓の病気のことは気にしていませんでした。 しかし少し前からそんな症状が始まりました。 「この症状は何の病気だろう?、もし心臓病ならいったいどんな病気だろう?」と疑問が起こりました。 隠れた心臓病は? 心房細動、心筋梗塞、弁膜症、心筋症・・ 前提条件を無視して一般的にお話しするのは難しいのですが、割り切ってお話しします。 このような背景の人におこった心不全症状なら、その原因となった心臓病は、心房細動、心筋梗塞、心臓弁膜症、高血圧性心筋症、徐脈性心不全、ウイルス性心筋症、拡張型心筋症などの可能性が高いでしょう。 年齢、性別、背景、合併症によって変わりますが、私たちのクリニックなら一番頻度が高いのは心房細動です。 当院では心筋梗塞や心臓弁膜症はかなり頻度が低くなります。 それ以外の心臓病は稀にしかありません。 この様な心臓病が既にある人は心不全の予備軍ですから、心不全の発症にいつも注意して生活するとよいでしょう。

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心不全

心不全 症状

心不全とは? 心臓の役割は全身に血液を送り出すことです。 ちょうどポンプのような役割を担っています。 心臓がポンプの役割を果たせず、 全身に血液を送れていない状態を「心不全」と呼びます。 ポンプとしての役割を果たすことで、心臓は血液を体中に循環させ、栄養や酸素を全身に運んでいるのです。 十分な血液が各臓器に供給されることで私達の体は健康に動くことができるのです。 つまり心臓は次のような役割を果たしていると言えます。 血液を循環させる• 血液を循環させることで体中へ酸素や栄養を送り届けている したがって、このポンプ機能が果たせない場合は、命に関わることもあるのです。 なお、心不全による死亡者数は、厚生労働省の2014年の調査では7万1,656人で、心疾患全体の19万6,926人のうちの38%近くになり、心疾患のうちのトップとなります。 また、死亡数全体に占める割合は、心疾患は15.5%ですので、心不全だけでみても6%にもなり、他人事とはいえない統計結果が表れています。 (ただし、死因が不明な場合に、便宜的に死亡診断書に「心不全」と書く場合もあるため、そのあたりは差し引いて考える必要があるかもしれません) 心不全にはいくつかの状態がある そもそも、 心不全とは「病名」ではなく「状態」を指す言葉です。 心臓は右側の心臓で受け取り肺へ送り出し、左側の心臓は肺から血液を受け取り全身へ送り出しています。 簡単にいうと次のように血液は循環しています。 機能が低下する場所による分類 心臓は4つの部屋に分かれていて、それぞれを左心房・左心室・右心房・右心室と呼びます。 左右どちらの機能が低下するかによって影響を受ける臓器が異なります。 左心不全 左側の心臓(左心室)がうまく機能していないと、動脈に血液を送り出せないため、体の臓器に十分血液が行き渡らず臓器の機能が低下することや、左心室の手前にある左心房や肺に血がたまりうっ血し、動悸や呼吸困難などの症状が出てきます。 右心不全 右側の心臓がうまく働かなくなると、肺や左側へ送りだす血液が少なくなります。 したがって、静脈から心臓へ血液が戻ってきても送り出されないため、静脈に血液が溜まって、うっ血してしまうことや、静脈が張ってしまうようなことが起こります。 また、様々な場所で水が溜まったような状態(浮腫)になってきます。 心臓の働きによる分類 心臓には血液を循環させる機能がありますが、それは「 血液を送り出す」、「 血液を受け取る」という2つの働きによるものです。 心臓は心臓の筋肉(心筋)が収縮したときに血液が出て行き、拡張した(広がった)ときに血液が入ってきます。 この心筋の働きが弱まったりして悪化すると、うまく血液を循環させることができなくなり、心臓に負担がかかり働きが弱まります。 収縮機能不全(血液を送り出す機能が低下) 心臓には血液が入ってくるのですが、血液を押し出す力が弱いため、血液が心臓(主に心室)や静脈に溜まってしまいます。 また、肺に送られる血液量が少なくなり、全身に対して送られる血液も少なくなってしまいます。 拡張機能不全(血液を受け取る機能が低下) 血液を送り出す力はあるものの、取り込む力が衰えている状態です。 この場合の静脈や肺、心臓の内部など血液が溜まってしまうことになります。 進行の速度・状態による分類 急性心不全 急性心筋梗塞、たこつぼ型心筋症(急なストレス等によって起こる)などにより、急激に心臓の働き悪くなり、血液の循環が悪化する状態です。 チアノーゼのような状態となり、生命の危険にさらされます。 慢性心不全 心不全の状態にあまり変化がないもので、薬により経過を見ながら悪化しないように病状を見ていくことになります。 スポンサードリンク 心不全の原因 心不全をきたす原因は1つではありません。 さまざまな心臓病や心臓に負担をかける病気などが心不全の原因になり、複数の原因が関与している場合もあります。 心不全を引き起こす心臓病には次のようなものがあります。 虚血性心疾患(虚血性心不全):狭心症・心筋梗塞など 虚血とは、血液が減少することを意味します。 主に動脈硬化などが原因となり、心臓の周りの冠動脈の血流が滞ることで、心臓の筋肉(心筋)が死んでしまうような状態をいいます。 狭心症は心筋梗塞の手前のような状態で、血流は少なくなっていますが、心筋は壊死していません。 関連記事• 心臓弁膜症:僧帽弁閉鎖不全症など 心臓の弁の異常により血流が不安定になります。 心臓の弁は4つの部屋ごとに名前があり、上の図のとおり、それぞれ「肺動脈弁」「三尖弁」「大動脈弁」「僧房弁」となります。 そして、その弁膜に異常がある状態を「狭窄症」「閉鎖不全症」と呼びます。 「狭窄症」とは、弁が狭くなることで十分に血液を送り出せない状態です。 逆に「閉鎖不全症」は弁が完全に閉まらないため、送り出した血液の逆流が起こってしまいます。 不整脈(頻脈・徐脈) 脈の早さが一定でないことから心臓に負担がかかります。 年齢を重ねると不整脈が増えると言われ、必ずしも不整脈が病気とは言えませんが、頻脈や徐脈により症状がひどいような時には注意が必要です。 心筋炎・心筋症 ウイルス感染などの原因により、心筋が破壊されてしまうものです。 風邪のような症状や消化器などに症状が見られることがあり、その後に心不全を起こすことがあります。 心アミロイドーシス 異常なタンパク質が心臓に沈着し、心室の壁を厚くするなどして機能を低下させます。 心筋を少し採取し顕微鏡などにより検査して診断します。 心房中隔欠損症・心室中隔欠損症 心臓内の壁に穴が開いている先天性の疾患です。 左心房と右心房(または左心室と右心室)の間に穴があいているため、血流が混ざってしまい、心臓への負担がかかり、肺への血流が増加して肺うっ血を起こしたり、その他様々な症状を示したりすることがあります。 小児のうちに手術をすることで完治していくことが多いですが、心不全を伴うこともあります。 心不全の症状 心不全の症状は右心不全と左心不全の2つに分けて考えることができます。 また、機能としては血液を送り出す機能(収縮機能)と、受け取る機能(拡張機能)に分けられます。 まずは、機能面の症状を簡単に見ながら、その後に右心不全と左心不全の症状を説明します。 なお、高齢者の場合、 心不全の症状を加齢によるものと勘違いしがちなので注意が必要です。 機能面における症状の違い 血液を送り出す機能が低下する(収縮機能不全) 全身に十分な血液が届けられないことから、酸素などが行き渡らず、疲れやすくなったり、息が上がったりします。 また、1回の動きで循環させる血液の量が少なくなるため、回数を多くしようとしますので、動悸なども起こってきます。 その他にもいくつか症状があります。 動悸や息切れがする。 疲れやすい。 顔色が悪い。 血液を受け取る機能が低下する(拡張機能不全) 主に心臓の4つの部屋のうち、下側にある心室部分から心房部分に血液をうまく送ることができないことが原因となるもので、肺や臓器に血液(水分)がたまってしまい、浮腫(むくみ)が現れてきます。 右心不全と左心不全の症状 収縮機能か拡張機能かの違いはありますが、心不全の症状は主にうっ血によるものです。 最初は右心不全、左心不全のどちらか一方であっても、進行すると「両心不全」になってしまうことが多いと言われています。 左心不全の症状 左側の心臓で血液を受け取ることが上手くいかなかったり、送り出せない場合、肺に水が溜まったり、体内の組織で血液量が少なくなることで症状が出てきます。 主な症状は次のようになります。 咳、痰、呼吸困難、息切れ、仰向けに寝ると苦しい。 (肺に水が溜まったために起こるもので、ひどい場合は安静にしていても症状がでます。 チアノーゼ、手足が冷たい、脳循環障害(心拍出量(心臓から送り出す血液量)が少なくなり血圧が低下したため。 疲れやすい。 体力が低下する。 (筋肉などに血流がまわらず、運動能力が低下するため。 尿量の減少(体内に循環する血液量が減ることで、腎臓で作る尿量が減少するため。 ) 右心不全の症状 右側の心臓で血液を受け取ったり送り出すことが正常にできないと、心臓に入ってくる静脈の血圧(中心静脈圧)の上昇などにより、静脈がうっ血した状態になったり、体内の臓器に水が溜まったりします。 これは右心不全の状態で、左心不全とは異なる症状が現れてきます。 浮腫(むくみ)特に下肢において現れます。 (血液の流れが悪くなり、様々な場所で水が溜まってしまうため。 食欲不振、吐き気、腹痛(消化器の粘膜にむくみが生じたため。 体重の増加(体外に出るはずの尿が体内に留まったため。 ) 心不全の予防法 心不全を引き起こした原因の病気が落ち着いても、何かが引き金になり、心不全が再び起きる可能性があります。 上手な心不全との付き合い方は、日頃からその引き金を引かないように注意することです。 引き金になりそうなもの• 風邪などの感染症• 長時間や高温の入浴• 過度の運動• 過食による肥満• 塩分や水分のとりすぎ• 睡眠不足• 服薬の中断• ストレス 不定期ですが自治体・学会・医療機関などが心不全の健康講座を行っています。 心不全の看護のプロ「慢性心不全認定看護師」の指導を受け、慢性心不全の日常生活チェック表などを使用するのもよいでしょう。 知識を身につけ治療・予防に活かしましょう。 心不全と合併しやすい病気 心不全はもとになる病気があって起きる症状です。 「 心臓に負担がかかり続けること」が心不全を誘発します。 心臓に負担をかける病気としては、次のようなものがあります。 高血圧 高血圧は血管が細くなったり、血液量が増加したりすることで血管に高い圧力がかかっている状態です。 細いホースに水を流したり、多くの水を流したりすると、圧力が高くなって勢いよく出てくるのと同じです。 例えば、 塩分を取りすぎると薄めようという作用が働き、血液中の水分が増加して、血圧が高くなります。 また、ストレスによっても交感神経の働きなどによって血圧が上がります。 血圧が上がると、血管はそれに耐えようとして硬くなり、厚くなり、弾力性が失われてきます。 そして血管は常に硬く細いホースのような状態になり、血液を送るために心臓に大きな負担がかかります。 高血圧の治療をしないと、血管の壁はさらに厚くなってしまい、血管は傷つきやすくなり、 傷つくとそこに脂肪など(プラーク)が溜まってしまい、動脈硬化の恐れが出てきます。 すると血管は細くなり、血圧もさらに高くなってしまうため、心臓の負担もさらに高くなります。 塩分の少ない食事をすることや、肥満を解消したり、禁煙をしたりするなどの生活習慣の改善により、予防することが大切です。 糖尿病 糖尿病の指標であるHbA1cが心不全と関係していることがわかっています。 HbA1c(グリコヘモグロビン)とは、ヘモグロビンと血液中のブドウ糖がくっついたものです。 つまり、血液中のブドウ糖が多いとHbA1c(グリコヘモグロビン)の濃度が高くなるのです。 正常であれば、 6. 2%よりも低い値となりますが、これが糖尿病の患者さんでは高い値となり、特に8. 0%を超えると心不全になりやすいという研究結果があります。 国立循環器病研究センターでは、糖尿病の患者さんに対する調査を行っていて、 糖尿病の管理が良くない人ほど、心不全になりやすいという結果が出ています。 () また、糖尿病の患者さんは動脈硬化になりやすいため、心臓への負担が高くなり、心不全を発症することがあります。 食生活の改善、有酸素運動、不眠解消など、血糖値のコントロールが重要になってきます。 腎不全 腎臓は体の中の水分量を調節したり、血液中から老廃物と取り除いて、尿として排出したりするなどの役割があります。 腎不全になることで、尿として水分を体外に出せないため血流量が増えます。 血流量が増えることで心臓の負担が大きくなってしまいます。 腎不全の一番の原因は糖尿病です。 したがって、糖尿病予防や糖尿病のコントロールが最も重要になります。 また、 禁煙、節酒、適度な運動、肥満解消、たんぱく質や塩分のとりすぎを控えることなどに注意します。 脂質異常症 脂質異常症は悪玉コレステロールや中性脂肪が高く、善玉コレステロールが低い状態です。 血管の壁の中にコレステロールなどがたまり血管が細くなることで動脈硬化の原因となります。 また、心臓への負担も大きくなっていきます。 有酸素運動、禁煙、節酒、食生活の改善などにより、予防することが大切です。 慢性閉塞性肺疾患(COPD) 喫煙などを原因として、肺の組織が破壊されてしまう病気です。 肺の組織が少なくなると限られた血管に血液が入っていくため、肺の血圧が上がるとともに、肺へ血液を押し出す右側の心臓に血液が溜まってしまうことになります。 こうした状態から心不全になってしまうことがあります。 禁煙をすることなどによって、COPDを予防することが大切です。 関連記事• スポンサードリンク 心不全の検査 心不全の検査は、心不全の重症度や原因疾患の状態を把握するために行うもので、心臓の検査が中心になります。 心電図 心筋梗塞や不整脈などについて調べます。 胸部X線検査 画像所見で心臓の大きさ(肥大、拡大していないか)、肺に水が溜まっていないか、などを調べます。 特に心臓の大きさは重要で、心臓の大きさと肺の大きさの比(心胸比)が正常では50%以内で、 50%より大きくなると心臓が大きい状態となり、心不全なども心配されます。 大きさは概ね写真のように計ります。 心エコー検査 心臓の壁の厚さ・心臓弁の状態(弁膜症があるかないか、その程度)・駆出率(心臓のポンプ能力の指標)を検査します。 血液検査:BNP 心臓から分泌されるBNP(ホルモンの一種)を測定します。 心不全の重症度を反映し、高値は心臓に負担がかかっていることを意味します。 心臓カテーテル検査 動脈硬化などにより血流が少なくなる虚血性心疾患の疑いがある場合や、過去に動脈硬化などの治療で血管を広げるためにステントが閉塞していないかなどを調べます。 虚血性心疾患から心不全が起こることは多いと言われています。 心不全の治療法 心不全の治療は心臓の状態に左右されます。 急性心不全を起こしているのであれば救急病院に入院して心不全自体の治療を行い、状態が安定している慢性心不全であれば心不全の治療に加え、心臓機能を低下させ心不全を誘発した疾患の治療も行います。 心不全は急性・慢性共にガイドラインがあるのでそれに沿った治療が行われます。 心不全の原因となる疾患の治療• 重症の場合は、ベッドで体を起こすことも制限します。 食事療法 水分や塩分の量を制限し、体内に水が貯まることや、増加することを防ぎます。 心不全の状態により投与の仕方が異なります。 急性心不全:静脈内投与• 慢性心不全:経口投与 症状が安定したらリハビリとして運動を行います。 運動能力を増加させることで息切れなどの状態を少なくすることや、血管の拡張する力を上げていくことができ、生活習慣病の改善などにより、動脈硬化の危険性を減らしていきます。 ASV療法(順応性自動制御換気) 人工呼吸器の一種で、在宅で使用します。 ASVは慢性心不全に効果を発揮し、慢性心不全の心臓に対する前負荷と後負荷を減少させます。 心臓再同期療法(CRT) 両心室ペースメーカーを使用することで心臓のポンプ機能を改善させます。 外科手術 心不全が重症で回復が難しい場合、外科手術によって改善しうる原因であれば、検討されます。 心不全は、たとえ自覚症状が改善しても心機能が元通りに回復しているかどうかは症例によって異なります。 「適切な治療+自己管理」を心がけ悪化を防ぎましょう。 心不全と妊婦さんの関係 妊娠・出産は身体にとって一大イベントです。 母親の体内では赤ちゃんを育てるために血液量が増え、増えた血液を全身に送るために心拍数も増加します。 血液が増えると心臓の負担も増えるため、それまで心臓に何も問題がなかった女性でも心機能が低下し心不全を起こしてしまう場合があります。 これは「周産期心筋症(産褥心筋症)」と呼ばれ、産後に心機能が元通り回復しないことも多いため将来の妊娠には高いリスクが伴います。 周産期心筋症の特徴• 妊娠中から産後5か月以内に原因不明の心不全を発症する。 これまで心疾患を発症したことがない。 これといった心不全の原因がない。 心臓エコー検査で心機能の低下が確認できる。 周産期心筋症の症状• 呼吸困難、咳• 浮腫(むくみ)• 全身倦怠感• 動悸、労作時の息切れ• ショック症状、意識障害 周産期心筋症の危険因子• 高齢出産• 多産歴• 多胎妊娠• 高血圧• 子癇前症がある 子どもの心不全 心不全は子どもでも起きる可能性があります。 加齢の影響が大きい大人の心不全と比べて、子どもの心不全は「先天性の心臓疾患」が原因の多くを占めます。 先天性の心疾患が原因の場合、手術が必要になることもあります。 子どもは自覚症状を訴えにくいため、子どもの様子をよく観察し異変に早く気づいてあげることが大切です。 以下に幼児の心不全の主な症状を記載します。 心配なときは、すぐに医療機関を受診しましょう。 幼児の心不全の症状• 顔色が悪い(青白い)。 なんとなく元気が無い。 まぶたが腫れぼったい。 周りの同世代の子どもより身体が小さい。 ミルクを飲むのに時間がかかる。 手足が冷たい。 気温に関係なく、じっとりした汗をかいている。 呼吸時に「ゼーゼー」と音がする。 体を起こすと楽そうに見える(起坐呼吸)。 泣き声が小さい。 食欲がない。 まとめ 心不全の原因は多岐にわたっていて、ストレスや過労などからいきなり急性心不全になることも考えられます。 また、心不全を引き起こす可能性があるものは避けて、生活習慣を整えることが大切です。 妊婦さんやお子さんでも心不全の可能性がありますので、体調に不安を感じることがあれば、医療機関の診断を受けることが大切です。 体の中で最も重要といえる心臓の病気です。 自分とは関係ないと思わずに生活習慣などを見直してみましょう。

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