四面楚歌 現代語訳。 四面楚歌の意味は?どんな状態?由来・使い方もチェック!

5分でわかる史記!内容や作者の司馬遷、わかりやすいおすすめ本などを解説!

四面楚歌 現代語訳

・ (漢文記事一覧)> [ 現代語訳・書き下し文1 ] [ 語句・句法 ] ・ 壁す … 城壁の中にたてこもる ・ 数重なり … いくつも重なっている ・ 四面 … 四方、周囲 ・ 楚歌す … 楚の地方の歌をうたう [ 現代語訳・書き下し文2 ] [ 語句・句法 ] ・ 何〜也 … 読み「なんゾ〜や」 意味「 なんと〜なことよ」(詠嘆) ・ 帳 … 垂れ下げられた布 ・ 幸す … かわいがる ・ 駿馬 … 足の速い優れた馬 ・ 是に於いて … そこで ・ 悲歌す … 悲しそうに歌う ・ 慷慨す … いきどおり嘆く ・ 為る … つくる [ 現代語訳・書き下し文3 ] [ 語句・句法 ] ・ 山を抜く … 山を引き抜く ・ 兮 … 語調を整えるための助字 ・ 気 … 精神の盛り上がり ・ 奈何すべき … 意味「どうしたらよいの か、どうにもできない」(反語) ・ 奈何せん … 「奈何すべき」と同じ [ 現代語訳・書き下し文4 ] [ 語句・句法 ] ・ 闋 … 一曲の歌が終わること ・ 和す … 合わせる ・ 左右 … そばに仕える者 ・ 能く … 〜できる ・ 莫し … 無い [ 原文 ] 項王軍壁垓下。 兵少食尽。 漢軍及諸侯兵囲之数重。 夜聞漢軍四面皆楚歌。 項王乃大驚曰、「漢皆已得楚乎。 是何楚人之多也。 」 項王則夜起、飲帳中。 有美人名虞、常幸従。 駿馬名騅、常騎之。 於是項王乃悲歌慷慨、自為詩曰、 力抜山兮気蓋世 時不利兮騅不逝 騅不逝兮可奈何 虞兮虞兮奈若何 歌数闋、美人和之。 項王泣数行下。 左右皆泣、莫能仰視。 [ 現代語訳 ] 項王の軍は垓下の城壁の中にたてこもった。 兵士は少なく食料も尽き果てた。 漢軍と諸侯の兵士が、幾重にもこれを取り囲んだ。 夜漢軍が四方で皆楚の国の歌を歌うのを聞き、項王はたいへん驚いて言うには、「漢はすっかりもう楚を手に入れてしまったのか。 なんと楚の人の多いことか。 項王はそこで夜起きて陣営のとばりの中で酒を飲んだ。 美人がいた、名は虞という。 いつも寵愛されてつき従っていた。 名馬がいた、名は騅という。 いつもこれに乗っていた。 そこで項王は悲しげに歌い憤り嘆いて、自分で詩を作り歌うには、 わが力は山をも引き抜き、わが意気は天下を覆い尽くすほどであった。 時の運は我に利がなく、騅も進まない。 騅が進まないのをどうしたらよいのか。 虞よ、虞よ、そなたをどうしたらよいのか。 数回くり返して歌い、美人もこれに合わせて歌った。 項王はいく筋かの涙を流した。 そばに仕える者たちも皆泣いて、仰ぎ見ることのできるものはいなかった。 [ 書き下し文 ] 項王の軍垓下に壁す。 兵少なく食尽く。 漢軍及び諸侯の兵、之を囲むこと数重なり。 夜漢軍の四面皆楚歌するを聞き、項王乃ち大いに驚きて曰はく、「漢皆已に楚を得たるか。 是れ何ぞ楚人の多きや。 項王則ち夜起ちて帳中に飲む。 美人有り、名は虞。 常に幸せられて従ふ。 駿馬あり、名は騅。 常に之に騎す。 是に於いて項王乃ち悲歌慷慨し、自ら詩を為りて曰はく、 力山を抜き気世を蓋ふ 時利あらず騅逝かず 騅の逝かざる奈何すべき 虞や虞や若を奈何せん と。 歌ふこと数闋、美人之に和す。 項王泣数行下る。 左右皆泣き、能く仰ぎ視るもの莫し。 Copyright プロ家庭教師タカシ All Rights Reserved.

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垓下の歌 項羽 漢詩の朗読

四面楚歌 現代語訳

[ 書き下し文・読み・原文 ] ・ (漢文記事一覧)> [ テスト問題対策 ] 是何楚人之多也。 」 是れ何ぞ楚人の多きや。 ・ 是〜(〜の部分を強める) ・ 是れ(読み:これ) ・ 何〜也 … なんと〜なことか 読み「なんゾ〜や」(詠嘆) ・ 楚人(読み:そひと) なんと楚の人の多いことか。 項王則夜起飲帳中。 項王則ち夜起きて帳中に飲む。 ・ 則(主語を明確にする) ・ 則ち(読み:すなわち) ・ 帳 … 垂れ下げられた布、とばり 項王は、夜起きて陣営のとばりの中で酒を飲んだ。 有美人、名虞。 常幸従。 美人有り、名は虞。 常に幸せられて従ふ。 いつも寵愛されてつき従っていた。 駿馬、名騅。 常騎之。 駿馬あり、名は騅。 常に之に騎す。 ・ 駿馬 … 足の速い優れた馬 ・ 駿馬(読み:しゅんめ) 名馬がいた、名は騅という。 いつもこれに乗っていた。 於是項王乃悲歌忼慨、自為詩曰、 是に於いて項王乃ち悲歌忼慨し、自ら詩を為りて曰はく、 ・ 於是 … そこで ・ 是に於いて(読み:ここにおいて) ・ 乃(驚きの語気を表す) ・ 乃ち(読み:すなわち) ・ 悲歌 … 悲しそうに歌う ・ 忼慨 … いきどおり嘆く ・ 自 … 自分で ・ 自ら(読み:みずから) ・ 為 … つくる ・ 為りて(読み:つくりて) そこで項王がとても悲しげに歌い憤り嘆いて、自分で詩を作って歌うには、 [ ] Copyright プロ家庭教師タカシ All Rights Reserved.

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『史記・項羽本紀』の8:垓下の戦いで四面楚歌に陥った項羽の最期

四面楚歌 現代語訳

「四面楚歌」の意味と読み方 「四面楚歌」とは孤立した状態 「四面楚歌」は「しめんそか」と読みます。 自分にとっての敵や、意見に反対する人々に囲まれて孤立する状態を指す言葉です。 「四面楚歌」は古い言葉ですが、現代でも日常で使われています。 現代で使われる「四面楚歌」は、敵や反対する人々に実際に囲まれているという物理的な状態よりも、自分や他人が置かれた状況の比喩としての方が多く使われています。 敵が自国の歌を歌った故事が由来 「四面楚歌」という言葉は中国の故事が元になっています。 「故事」とは「昔起こった出来事」「昔から言い伝えられている話」という意味です。 「四面楚歌」になった故事は、中国の「楚(そ)」という国と「漢(かん)」という国が戦争をしたときのことを伝えています。 当時、劣勢であった「楚」の国の王「項羽(こうう)」は「漢」の兵士に包囲されます。 そして「漢」の兵士たちが「楚」の国の国家を歌っている声を聴きました。 この歌声を聞いた「項羽」は、自分の国である「楚」の兵士たちが「漢」の国に寝返ったのだと認識し絶望したといいます。 これが「四面楚歌」の由来です。 自分の周囲(四面)を楚の国の歌が取り囲んでいて、孤立した状態をそのまま言葉にしています。 漢文の史記「四面楚歌」の白文を訳したものが原型 故事の「四面楚歌」が、現代まで続く四字熟語となったのは、楚と漢の戦いを書いた漢文の史記が原型と言われています。 「史記」の作者は「司馬遷(しばせん)」という中国の歴史家で、史記の中で四面楚歌に触れています。 この「史記」の白文(原文)は、日本でも広く読まれるようになり「四面楚歌」という言葉が一般に浸透するようになったようです。 「四面楚歌」の使い方 自分や人の置かれている状況を表す 「四面楚歌」は四字熟語の中でも、比較的広く知られているものと言えます。 自分や他人の置かれている状況や状態を表すときに使われ、「孤立している」「逃げ場がない」という意味を持ちます。 「四面楚歌」は事の善悪とは関係がなく、自分や誰かが周囲に反対されて打つ手がない状態や、当人以外の全員が当人を敵視している状態などに使える言葉です。 四字熟語は目上の人へも使える 「四面楚歌」は日本語では「四字熟語」に属します。 「四字熟語」は漢文が元になっていることが多い、日本でも古くから認識されている言葉の種類です。 そのため、目上の方やご年配の方に対しても使っても、意味が伝わりやすく、特に失礼になることもありません。 相手が目上の方であっても、「四面楚歌」を使えば、自分や相手、または第三者がどのような状況に置かれているかということを、わかりやすく伝えることができます。 「四面楚歌」を使った例文 ビジネスでも使える「四面楚歌」• 「部長は前回の会議で社長に意見したことで、一気に四面楚歌となったようだ」• 「彼はクライアントから急な契約打ち切りを伝えられた上に、所属していた派閥も劣勢となった、まさに四面楚歌だろう」• 「仕事をやめ、家庭も上手くいかず、収入もなくなった、四面楚歌としか言いようがない」• 「課長を一言で表すなら、四面楚歌だ」• 「四面楚歌になるような振る舞いは慎むべきだろう」 「四面楚歌」の類語 「八方塞がり」は打つ手が無いという意味 「四面楚歌」と似た意味を持つ言葉に「八方塞がり」があります。 「八方塞がり」とは陰陽道の言葉が元になっているもので「どの方角に行っても不吉である状態」「逃げ場がない状態」という意味です。 文字通り、自分を囲む八方全てが塞がっているというもので、「孤立している状態」を表す「四面楚歌」の類語と言えます。 「なす術がない」は何も解決策がないという意味 「術(すべ)」とは物事を解決するための「方法」「手段」という意味です。 「なす術がない」というのは、「もうどうしようもない」「解決策が見当たらない」という意味で使われます。 「なす術がない」という言葉も「四面楚歌」と同じように、日常で多く聞かれる言葉です。 「四面楚歌」のように「孤立」という意味を直接持つわけではありませんが、「どうにもできない」という意味に繋がることから、「四面楚歌」の類語として使われています。 「四面楚歌」の英語表現 英語で「四面楚歌」は「be hemmed in by enemies」 「四面楚歌」は中国の史記を元にした日本語です。 この日本語である「四面楚歌」を英訳すると「It is surrounded by enemies」となります。 「surrounded」とは「周囲」「囲む」という意味で、「enemies」は「敵」です。 直訳とはなりますが「周囲を敵に囲まれている」という意味として伝えることができます。 より自然な会話であれば「be hemmed in by enemies」「be assailed from all sides」などが使われます。 「hemmed」は「取り囲まれている」、「assailed」は「激しい攻撃」という意味で、いずれも窮地に立たされているという状況を表します。 まとめ 「四面楚歌」という言葉は昔の中国から海を渡って日本へと伝わった言葉です。 その言葉が現代まで使われているということは、それだけ自分や他人の窮地に「ぴったりと合っている」と感じる人が多いのでしょう。 「四面楚歌」を自分の語彙に含むことで、これまでよりも自分や誰かが孤立している状態を簡潔に表せるようになるかもしれません。

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