ベートーベン 32。 ベートーヴェンのピアノソナタ 名盤聞き比べ(CD比較)

名曲解説:ベートーベンのピアノソナタ第23番『熱情』

ベートーベン 32

このページではベートーベンのピアノソナタ第23番『熱情』を解説していきます! クラーニャ ピアノソナタ第23番『熱情(アパショナータ)』について学ぼう! ピアノソナタ第23番『熱情(アパショナータ)』はベートーベンが1804年から1805年(33から34歳)ごろに作曲したピアノソナタです。 その名の通り非常に激しい曲調が特徴の曲です。 日本ではベートーベンの3大ピアノソナタの一つに数えられています。 この曲が作曲された1804年から1805年は、ベートーベンが「傑作の森」にちょうど突入したころでした。 「傑作の森」は交響曲第3番『英雄』の作曲が始まりとなったのですが、これと同時期にバイオリンソナタ第9番『クロイツェル』や、ピアノソナタ第21番『バルトシュタイン』などの名曲も作曲されました。 そして、それらの曲に続いて作曲されたのが『熱情』です。 同時にベートーベン唯一のオペラ『フィデリオ』も作曲されており、まさに「傑作の森」と呼ぶにふさわしい期間といえます。 『熱情』のできにベートーベンはかなり満足していたようで、この曲を完成させたあと、ベートーベンはピアノソナタにしばらく手をつけませんでした。 次作の『テレーゼ』が作曲されたのはそれから4年後のことです。 「傑作の森」初期で、この期間中最大の傑作ソナタを完成させてしまったのじゃ ベートーベンが書いた『熱情』の自筆譜は、現在パリ音楽院に所蔵されています。 この自筆譜には面白いエピソードがあります。 1806年の秋、ベートーベンは自身の支援者の一人だったカール・アロイス・フォン・リヒノフスキー侯爵の城からウィーンに帰る途中、突如雨に降られてしまいました。 当時ベートーベンは『熱情』の楽譜を携えて移動することが多く、この時も持っていたため、楽譜を雨で濡らしてしまいます。 ベートーベンは、この雨に濡れてしまった楽譜を後日、ピアニストのマリー・ビゴーに見せました。 『情熱』はかなり演奏難易度の高い曲ですが、ビゴーは初見で完璧に弾いてしまったそうです。 ベートーベンは感激し、「私がこの曲で表現したかったことはそうではないのですが、続けてください。 完全に私の思ったとおりでない方が、より良くなりそうですから。 」と言ったと伝えられています。 ベートーベンは『熱情』を出版したのち、この雨に濡れた自筆譜をビゴーにプレゼントしました。 『熱情』の完成に貢献してくれたことに対する感謝の気持ちを表したのです。 パリ音楽院にある『熱情』の自筆譜には、現在も雨に濡れてできたシミが残っており、また楽譜を何度も書き直した跡が残っています。 「運命の動機」は、『熱情』では控えめにしか登場しないが、本家の『運命』では200回以上登場するからな 『熱情』は予行演習みたいなものだったのじゃろう 『熱情』を作曲時、ベートーベンはバルトシュタイン伯爵(ベートーベンの支援者)から贈られてきたエラール社のピアノを使っていました。 じつはこのピアノが『熱情』の完成に大きな影響を与えます。 当時のピアノは出せる音域が狭く、広い音域の曲を作っても再現できませんでした。 しかし、エラール社のピアノは音域が広く、それだけ曲中に使う音のバリエーションを増やすことが出来ました。 これにより、ダイナミックでより華やかな演奏が可能になります。 『熱情』は当時では考えられないような広い音域を使う曲です。 エラール社のピアノの技術革新がベートーベンの創作の幅を広げ、『熱情』作曲のきっかけを作ったのでした。 ピアノの黎明期じゃったからな。 今では考えられないことじゃ エラール社について少し解説します。 エラールは当時最先端のピアノを作っていた会社。 クラシックの作曲家たちにたびたび影響を与えました。 わかりやすい解説文があったので引用します。 エラール社(1780—1959)は1780年にセバスチャン・エラールによって創業された、19世紀フランスを代表するピアノ・メーカー。 歴史的な作曲家(ハイドン、ベートーヴェン、リスト、ショパン、メンデルスゾーン、ヴェルディ、ワーグナー、シャブリエ、フォーレ、ラヴェル)がエラールを所有していただけでなく、18世紀には顧客にマリー・アントワネット王妃もいた王宮の楽器職人であった。 パリ音楽院の業者であったこともあり、19世紀後半のパリ音楽院でのレッスンはエラールのピアノで行われ、音楽家、ピアニスト、作曲家達が、その響きによって育成されている。 そして、時代の先端を行くピアニスト(若きリスト、ルービンシュタイン、パデレフスキー)が広告塔となってエラールを演奏会で使用し、その発展を促した。 エラール社は第2次世界大戦前まではヨーロッパ最高のピアノメーカーの一つだったのですが、戦後経営難におちいり、ガヴォーという会社と合併し生き残りを図りました。 ですが、それでも会社を支え切れず1959年(1960年?)に工場は閉鎖され、プレイエル社(ショパン御用達のピアノメーカー)と合併。 エラールの歴史は途絶えてしまいました。

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それぞれの楽章では、人にもよりますが、 第一楽章が難しく、中級の上なので 全体の難易度もそのように決まりました。 第二楽章、第三章は意見が分かれるところですが、 中級くらいといわれている方が多いです。 私も第一と第三は、 テレビで見たり、CDで聴いたりして練習したのですが、 思ったより弾きやすく、弾いていて気持ちが良いので 何度も繰り返し練習できてよかったと思います。 考えるより、挑戦してみるのが一番ですね。 まずは有名な第二楽章からが私のオススメです。 一番弾きやすいのは第3楽章との声もあります。 検索してみて、 「悲愴」の第2楽章はもちろん、 第1楽章が好き!といわれる方が多いことに気がつきました。 発表会でもよく第1楽章だけでも弾かれているようです。 この曲は 主旋律と伴奏のバランスが大切になります。 伴奏が左だけでなく右にも混ざっていて、 主旋律をハッキリと、その他の音は控えめにするのですが、 指の力加減が難しく、 急に大きな音にしてしまったり、 リズムが崩れたりしてしまいます。 自分に合ったやり方を見つけよう 途中で3連符のリズムになり、 主旋律とリズムを合わせるのが難しい個所が出てきます。 そこで、本来右手で弾く部分を左に切り替えて弾くなど、 自分に合ったやり方を見つけることも必要です。 (私の場合は16分音符の3連符と 32分音符のメロディーの個所で3連符を左手で弾きました。 55小節など) そのほか、 第1楽章のポイントは5つ、 ベートーベンの三大ピアノソナタの1曲 私も大好きな曲のひとつで特に2楽章は有名です。 この曲を初めて聞いたとき、 このやわらかい旋律に、心が落ち着いた記憶があります。 この曲をアレンジした日本語の歌を聞いたことがあります。 クラシックは聞かない、といわれる方でも 知っているメロディーではないでしょうか。 この曲を含め、 ベートーベンは35曲のピアノソナタを作曲しました。 その中でこの第8番「悲愴」、 第14番「月光」、第23番「情熱」の3曲を ベートーベンの三大ピアノソナタといわれています。 ベートーベンの想いを想像しよう 悲愴の第一楽章では、 ドラマチックに始まり、力強い曲で、 第二楽章では美しく静かで穏やかな時間が流れる。 そして第三楽章はロンド形式で、 第一楽章ほどドラマチックではないけれど 旋律がいろいろと変化したり、 低い音、高い音と変わったりします。 ベートーベンの初期のピアノソナタで、 若い時期の青春の悲しみや傷つきを表現したのではないか といわれています。 ベートーベンが難聴を自覚したころだったようです。 第1楽章の難易度は中級の上、 第2楽章、第3楽章は中級で、 比較的易しく、やってみて弾きやすい曲です。 耳が聞こえにくくなったベートーベンが どんな思いでこの曲を作曲したのか、 思いを巡らしながら弾けるようになりたいですね。 ドラマチックな第1楽章、 美しく特に有名な第2楽章、 難しそうで、実は一番弾きやすいかもしれない第3楽章。 主旋律を強調したり、リズムが崩れないように弾いたり、 自分の弾きやすい体勢や、指、手の使い方など、 楽譜にとらわれず、練習してみていただきたいです。

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ベートーベン? ベートーヴェン?

ベートーベン 32

アマチュアです。 下手の横好きですがベートーヴェン好き、そして、後期ソナタには 多くの人に目を向けて欲しいと思っています。 28番、31番、32番はジョイントコンサートなど演奏会で弾きました。 30番は譜読みだけはしましたが、いつか演奏会で弾きたいと思いながら 実現していません。 難易度は、私は、 難 28番>32番>30番>31番 易 と考えています。 暗譜については、正直言ってどの曲も大変ですが、28番が 楽かも知れません。 31番も32番も暗譜は非常に大変、30番は暗譜していないので 論評を控えます。 下に、それぞれの曲の演奏(練習)のポイントなどを記します。 28番 1楽章は穏やかで演奏も比較的容易ですが、2楽章とフィナーレは 非常に難しいです。 私の師やピアニストの友人(国内外のコンクール優勝者入賞者を含む)は、 28番は29番(ハンマークラヴィール)の次に大変、ということで 一致していますが、Henleなど権威ある難易度評価では32番のほうが 難しいことになっていますね。 マーチ風の2楽章が意外に大変で指にはまりません。 テンポ設定も わけがわからない(Vivace a la Marcia、快速に行進曲のように)。 Vivaceという指示からは、疾風のような高速の演奏がイメージされ、 行進曲のように、という指示とどうするか、どちらを重視するか、 ということがポイントの一つ。 しかし、最大の難所は、フィナーレの展開部のフガートから再現部です。 このフガートは非常に複雑で、どう弾いても指が一本足りないような 気分になります。 また、再現部には有名な4度の高速パッセージがあります。 30番 譜読みだけで真剣に練習していないので一言だけ。 終楽章(変奏曲)の最後の変奏は、ある程度大きい手が無いと 非常に大変です。 右手の1-2でトリルを弾きながら主に4-5で高貴なメロディーを 再現しますが、このスパンがけっこう大きいです。 小さい手でも工夫の余地はありますが、この部分を自然に弾ける自信がないと なかなかステージに載せられないでしょう。 31番 少なくともメカニック的には後期ソナタのうちでいちばん穏やかです。 また、現代のピアノにもマッチして演奏効果も上がるので、ベートーヴェンの 後期に最初に取り組むにはお薦めの曲です。 終楽章は、嘆きの歌というメランコリックな部分とフーガが交互に あらわれますが、このフーガはベートーヴェンのポリフォニーの中では 比較的弾きやすいです。 2楽章(2拍子のスケルツォ)のトリオ部分が意外な落とし穴で、 練習を積んでおかないと罠にはまります。 バックハウスのライヴ録音で、 この部分でほとんど崩壊しているものがあります。 32番 難曲ですが、ピアノ弾きにとって非常に合理的に書かれていて無茶な部分が無く、 時間をかけてきっちり練習すれば(上級者の腕は必要ですが)きっちりした 演奏ができる曲、かつ、譜面どおりに演奏できれば良い演奏になる曲と 考えています。 1楽章は強靭なメカニックが必要ですが序奏を除くと短いソナタで、 まあ熱情ソナタをレパートリーとするレベルであれば弾けます。 勝負は2楽章で、変奏曲形式ですが変奏の間に切れ目が無く、20分間、 完全な休止はありません。 この常識はずれの「息の長さ」をどのように 設計して演奏するか、どのように集中力を維持するか、メカニックだけでは ないピアニストの真価が問われます。 もちろん、メカニカルにも多彩な技術が必要になります。

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